ストロボ・エッジ 5巻 咲坂伊緒先生
テンポが好きです。バイトで一緒の男の子と話している場面です。男の子「今、好きな人とかっているの?」主人公「えっ う、うん…」(中略)主人公『…なんで がっちゃんがそんな事を………… 八ツ まさか がっちゃん 私の事……?!』男の子「それはね―――よ」主人公「うんごめん 調子乗った」主人公の心の声が男の子にバレバレだったいう場面です。漫画では男の子の顔も入り、頬を染める主人公が入り、くすっと笑えるステキな場面です。実際にこんな風に話したんだろうという間をそのまま味わえます。咲坂伊緒先生は、過去&未来の時間軸を自由に操るだけでなく、間も操ってしまう魔術師なのです。他にも、ステキな場面が。「ねー そろそろ本当に 俺でしょ?」参りました。チャラ男だった男の子のセリフです。いかにも、この子だったらこう言うだろうという。「好き」や「つき合う」という言葉を遣わない。そして名場面といえばここ、というところは、男の子とモデルの別れ。モデルが巻いているストールが風に乗って羽根に見えるのです。最高です。右側のページ上に翼をつけたモデル。今まさに飛び立とうとするかのようです。「バイバイっ」と笑顔全開。右側のページ下にモデルがストールを風に靡かせている後ろ姿。この横には、男の子の顔半分のコマもあります。左のページ上に、涙を流す男の子の顔のアップ。男の子は黒髪くんなのですが、光が当たった部分の髪が半分白くなっています。左ページ下には『本当に 羽根が あったのは ―――――誰?』という文字。もしも「ストロボ・エッジ」のダイジェスト版を作るなら、絶対に入れなければいけない重要な場面。ストーリーの要。それが見事なまでに描かれていました。名作。