テンポが好きです。
バイトで一緒の男の子と話している場面です。
男の子「今、好きな人とかっているの?」
主人公「えっ
う、うん…」
(中略)
主人公『…なんで
がっちゃんがそんな事を…………
八ツ
まさか
がっちゃん
私の事……?!』
男の子「それはね―――よ」
主人公「うんごめん
調子乗った」
主人公の心の声が男の子にバレバレだったいう場面です。漫画では男の子の顔も入り、頬を染める主人公が入り、くすっと笑えるステキな場面です。
実際にこんな風に話したんだろうという間をそのまま味わえます。
咲坂伊緒先生は、過去&未来の時間軸を自由に操るだけでなく、間も操ってしまう魔術師なのです。
他にも、ステキな場面が。
「ねー
そろそろ本当に
俺でしょ?」
参りました。
チャラ男だった男の子のセリフです。いかにも、この子だったらこう言うだろうという。
「好き」や「つき合う」という言葉を遣わない。
そして名場面といえばここ、というところは、男の子とモデルの別れ。
モデルが巻いているストールが風に乗って羽根に見えるのです。
最高です。
右側のページ上に翼をつけたモデル。今まさに飛び立とうとするかのようです。
「バイバイっ」
と笑顔全開。
右側のページ下にモデルがストールを風に靡かせている後ろ姿。この横には、男の子の顔半分のコマもあります。
左のページ上に、涙を流す男の子の顔のアップ。
男の子は黒髪くんなのですが、光が当たった部分の髪が半分白くなっています。
左ページ下には
『本当に
羽根が
あったのは
―――――誰?』
という文字。
もしも「ストロボ・エッジ」のダイジェスト版を作るなら、絶対に入れなければいけない重要な場面。ストーリーの要。それが見事なまでに描かれていました。
名作。