2006 四川省成都・臥龍 パンダの旅 その34 ~9月2日 臥龍を後にする~ | Dreams Come True ~私の旅行記~

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車に乗り込むと、あぁ、もう帰っちゃうのねと名残惜しくもあったけれど、子パンダ達と過ごせたのがホントに夢のように楽しくて、来て良かったなぁ、夢が叶って良かったなぁ、と思った。それを全さんに伝えると、とても嬉しそうな顔をして喜んでくれた。「ボクもパンダは世界で一番可愛いと思います」って何度も言っていたし。

帰りは私が川側に座ったので、走っている車の窓を開けて、風景の写真を撮ることが出来た。残念ながら、川霧は立ち消えてしまっていたけれど、九塞溝のようにブルーグリーンの水をたたえている深みを写すことも出来たし、道路脇に転がり落ちた岩なども写真に取ることが出来た。

透き通った川の水

ブルーグリーンの深み

延々と続く道路工事現場では、相変わらず人々が沢山いて働いていた。でも、重機が少ない感じで、どちらかと言うと人手頼りって感じもする。そのくせ、発破などはかなり派手に行っているようだ。

 

子パンダ園に居たときも、大きな爆発音がしたので、初めて聞いた私達はかなりビックリしたけれど、子パンダ達は慣れているらしく別になんの変化も起きなかったくらいだった。

帰りの道では、臥龍に向かって走る車は殆どなかったので、対面ですれ違うために時間を費やすということも余りなかった。それに…いつでもどこへでも向かう時もそうだけれど、帰りの方が時間は掛からないような気がするものだし。余りにも順調で、思ったよりも早く舗装された道路に入った。と言うことは、朝方の土砂崩れの現場も通り過ぎたことになる。土砂を退かして、余りにも普通の工事現場と同じようになっていたため、気がつかなかったのだと思う。

山道には所々の電信柱に、なにやら標語のような言葉が書いてあった。母もそれに気がついたらしく、2人で気をつけて見ていたのだけれど(注:見ていた時は全さんはまたもや寝ていた)、国家として、省として人民に掲げたスローガンのようだった。中国では一人っ子政策が進んだために、跡継ぎである男子ばかりが、もてはやされて、女子の誕生はあまり喜ばれない。その結果、すでに試算でも将来独身男性の数が圧倒的に増えることが指摘されている。その数の格差を無くすために「男女の区別はない」とか「一生懸命働いて、水準を上げよう」等という意味のことが書いてあった(前にも触れたけど、漢字で全て書いてあるので私達日本人にも意味が伝わりやすいと思う)。

 

山道の途中で、道路を歩いている親子連れを見かけたのだけれど、支度から見て、どこかへ行って帰ってきたらしい。電車が通っているわけでもないので、どこかでバスを降りて歩いてきたのだろうけれど、近くにはバス停らしいものは見当たらなかった。かなり先へ行ってから、ようやくそれらしい場所を見つけたのだけれど、歩くしか方法がないとは言え、かなり大変だと思う。

 

朝のうち通った行きと違って、帰りは道路沿いにある数少ない店も開いていた。しかし…殆どどの店の前でも麻雀卓が出されて、みんなで麻雀を興じていた。全さんに中国の麻雀事情を聞くと、かなりなものらしいし。

行きにトイレ休憩で寄ったところに帰りも寄ってくれた。あそこならキレイなので、たとえ扉がなくても安心して入れる。朝に見かけた奥さんが出てきたので、挨拶しながら頭を下げると向こうもニッコリ。言葉は通じなくても気持ちは通じるものね(^^)。

 

用を済ませて出てきたら、王さんが車を洗っていた。つくづくキレイ好きなんだなぁと思っていたら、成都に入る車は全てキレイに洗車してからでないと入ってはいけないことになっていると教えてくれた。これにはちょっとびっくりしたけれど、いいことかもしれない。だから成都を走る車はトラックでも泥だらけの状態で走っているのを見かけないのだと納得。所変われば、法律も様々であると実感。

 

トイレ休憩を取ってからは、あれよあれよという間に高速道路に乗って、一路成都へ向かった。行きは霧が掛かっていたためにあまり周りがよく見えなかったのもあるけれど、成都市内が近くなってくるにしたがって、工場なども増えてきた。看板も色々と見えたのだけれど、その中にどうしても読めない文字があった。「金」という文字を3つ「森」の形のように書く文字があったので全さんに聞いてみたら「シン」と読むと教えてくれた。意味は…言うほどのことでもないけれど、「お金が溜まりますように」ってことらしい。

成都市内へ入ったのは夕方の帰宅ラッシュ時間だった。中国では週休2日制というのはまだまだ少ないし、ましてや「開発が遅れている」と国家から指摘をされている四川省だもの、週休2日制を勧める訳がない。乗り合いバスを待っている人やバイクで移動している人々を見て、ホントに中国は人口が多いんだなぁと変なところで納得してしまった。

さて、今夜の食事は、四川の名物料理の火鍋料理。果たして、本場の味はどんなのもやら?楽しみ!