元記事は以前ほどではないですが
今でもそれなりにコンスタントに参照され続けている記事になります
このお話は、最終学歴が大学で
新卒時での就職ではなく、何らかの理由で中途就職となった時に
就職先（業種）によっては学歴確認の為に「卒業証明書」の提出を
求められることがあります
この時卒業時と何ら変っているモノがなければ問題ないのですが
わたし達のお仲間で、トランスして埋没していて
在職トランスではなく
前歴を隠して新たな人生を歩もうとしている人にとっては
その必要とされている「卒業証明書」一枚のみに旧名が記載されていることは
とっても辛いことなのだと思います
＝＝＝＞結果として、いらぬカムアウトをしなくてはいけなくなりますから・・・
わたし自身は、一度目も二度目もわたしの前歴が分かっているうえでの転職だったので
特には卒業証明書を出すことはなかったですし
それ以上に、わたしがトランスを始めたのは最後の転職の後なので
そもそも今回のことは関係はないのです(^O^;)
それではなぜこんなことに絡んだのかと言うと
元記事で書いていますが
同じ自助グループに参加していた方が（私より前にトランスしていた娘です）
新たに保育士を目指した時に「卒業証明書」が必要となり
卒業した大学に”新名での卒業証明書の発行”依頼をしたら
”卒業時での名前でしか発行できない”
との返事をもらったと言って悩んでいたのでした
それでわたしが学校は違うけれど同じ国立系の大学と言うことで
うちの大学ではどうなのか？と
実際にわたし自身の卒業証明書の発行顛末を綴ったのが最初の記事で
リブログした二番目の記事は
全国の国立系大学での状況をＨＰから調べた結果の記録です
問題の彼女には、私の結果もお伝えして
単に申請書を送付するだけでなく
意図をお伝えする「お願い書」の添付も効くかも
というアドバイスをしたり
彼女自体も在学時にお世話になった担当教授へのアプローチもして
結果としては
新名での卒業証明書の発行をしてもらいました(^O^)
ちなみに彼女の卒業した大学も
ＨＰ上では”卒業時での名前での発行”を謳っています(^O^;)
その後の再調査はしていませんので
現在はどうなっているのかは分かりませんが
感覚的にはあまり変わってはいないのかな、と思っています
そうした時、今の若い方々は、わたしと違って
今既に「特例法」が存在し、戸籍の性別を変えられる道があるコトが分かっています
でもごく一部の、理解ある親御さんの子で
なおかつ（将来の出世払いだろうが）在学中にＳＲＳを行う費用を払えってもらえるだけの
環境に居るのであればよいのですが
本来はすべてを自己責任で（経済的にも）自立した人が
自己の想いを成し遂げていくモノがトランスだと思うので・・・・自分自身の人生です
そうだとしたら在学中にトランスして戸籍の改性まで進められるのは
極々わずかな人だけになるのだと思います
でも、まだまだ今の世は
社会人になってからのトランスは、いろいろな面できつい面も多々あるでしょう
なんと言っても在学中にトランスしてしまえれば
すべてとは言わないまでも、かなりの面では流せてしまうでしょう(^O^)
そうした時
（どういう条件を付けたら悪さをしようとした人を排除できるのかは考えるとして）
ここ一連の最高裁や高裁での違憲判決に導かれる
特例法第三条四号五号の手術要件がなくなった時
先ずは戸籍手続きで”性別変更”を在学中に済ませて
社会人になってから、自分で働いて手術費用を稼いでＳＲＳを行う
という、これまでとは順序を逆にすることも出来るのかな、と思います
わたし個人としては
今でも（特にＭＴＦは）特例法第三条五号の外観要件は必要だと思っています
そして今回の広島高裁の申立人は（得られた情報だけからは）
”手術要件なし”にする必要は分かりません
でも逆に”手術要件がなし”になったら
そのことをどう考えるのか？
よりよく運用するとしたら、その意義はなに？？を考えてもいいのかなと思います