最高裁でも特例法第三条4項の違憲判決 | わたしの夢はどこに・・・

わたしの夢はどこに・・・

私ってなに?本当にGIDなんだろうか?まだまだ彷徨っています。
その中で多くの方のブログを見させていただいて、いろいろなことを教えていただきました。
このブログは自らの心の整理と、一つの事例として他の方の参考になったらお返しになるかな
と思って開きました。

昨日(23/10/25)の最高裁での特例法第三条4項生殖能力除去要件の違憲判決

  わたしが寄らせていただいているブログでも何人かが書かれていますが

  わたしも一記事

 

結論としては

  第三条4項の生殖能力除去要件は、最高裁で違憲判決が出たので

  行政府としての内閣法制局なのか、立法府としての国会になるのか

  どちらに委ねるのかは分かりませんが

  いずれにしても、いつかは法改正されるでしょう・・・

 

でも今回の判決では

  第三条5項の外観要件は、高裁差し戻しとして

  最高裁の判断は先送りとしました

    ※この先高裁差戻しとなり、次回は高裁が合憲判決を出した時(今回は判断せず)

      そこで申立人が5項を争って、最高裁に再度上告すれば

      今度は最高裁で5項自体の判断がなされることになります

    ※また高裁判決は、先日の家裁浜松支部での違憲判決のように

      他の裁判に影響は与えるかもしれないが

      その判決の与える範囲は、あくまでも当該審判当人のみとなります

 

そして15人の最高裁判事の内の3人が

  第三条5項も違憲判断をしているのですが

  そのうちのお一人は

  「規定がなかったとしても、公衆浴場の風紀は事業者によって維持されており、

    社会生活上の混乱が生じることは極めてまれだ。

    制約の必要性は低い」としました

悪さをしようとする人は

  なにをどうしようが、ありとあらゆるモノを使って、悪さをします

  それだけを目くじら立てて、あげつらって

  出来ないことにするのではなく

  どうしたら出来るのか?

  その時の不具合点は何か??

  その不具合を乗り越えるのはどうしたらよいのかを考えていきたいな、と思います

 

それとは別に

  わたし達当事者として”トランスする”とはどういうことか?

  わたしで言えば、”女性になる”とはどういうことなのか??と言うことです

 

わたしには、思いを馳せることは出来ないのですが

  今回の申立人は外観要件はクリアしないでも

  戸籍の改性をしたいと最高裁まで争っているわけです

 

そして高裁だろうが最終的に認められて、戸籍が改性された時

  彼女の”女性となった”ということはどういうことなんだろうか?

  ただ自分に置き換えてみた時

  わたしはSRSしました

  それでも♀に成ったわけではないのは分かっているのです

  パスさえしていれば、普段の生活では何も関係ない!

  唯一、現実的には公衆浴場でのみ問題が起きないだけ!

  そして戸籍の性別は、ほとんど表に出てくることはないのですよね(*_*;

  パス度の低い私の場合は

  性別写真付きのマイナバーカードが、女性装で暮らすわたしの最終的なお守りでしかない

なにがどうあっても膣(の様なモノ)は造れても

  子宮はない

  諸般の事由で手術どころかHRTも出来ない人にとっては

  ちんちんがあることとないことのちがいは

  子宮のあるなしと、どれだけ違うのだろうか??

わたしには見える違いは大きいけれど

  どうしても出来ない人にとっては、どっちもどっち???

 

だとしたら

  昔で言う性同一性障害中核群の人で

  身体のいろいろな事由でホルモン治療もできない時

  それでも”自分を、自分の思いの性で、公に認めてほしい”という

  切なる願いを

  自分で思うだけでなく、他者であるお上(国)に認知してほしいということなのかな??

  他者はどうでもいいのなら、勝手に好きなように生きて行けばいいのだから!

  そしてそのこと自体は、日本の法律で裁かれることはないし

  少なくとも同性婚が認められれば、結婚だってトランスとは関係なく出来るのだから・・・ 

 

たぶん当時者でない多くの人にとって

  わざわざ健康な体にメスを入れてまで(いれなかったとしても)

  他の性にトランスしたいという感覚は分からないものだと思います

同じ様に、わたしにはSRSしないでのトランスは分かりません

  わたしが分からないからと言って

  したくてもできない人

  することの意味を見いだせない人

  それでも他者からは認めてもらいたい人

  どうするのがいいのかは、今のわたしには自分で納得できるアイデアはありません

  でもそれで閉ざすのはどうなのかな??

  

多分このあたりのことが

  SRSを終え、戸籍の改性まで済ませて

  その一連のことには一切後悔はしていないのに

  まだまだ彷徨っている原点がそのあたりにあるのかな、と思っています

  これからも考え続けなければいけないんだろうな・・・

 

判決翌日(23/10/26)の静岡新聞記事を掲載しておきます