新聞の映画評を見て、主演が黒木華さんと言うこともあって
観てみたいなぁと思いました
ただ上映館を検索してみると
当地の映画館三館のうちの一館で上映している
というか、検索した日の前日まで上映していました(*_*;
それで、他の地区ではどうかな??と探してみると
県東部の一館でも上映していて
最終日が友との逢瀬の帰りの日でした
その帰りの日、ナビで確認してみたら
お昼近くの上映に間に合いそう(^O^)
寄って観ていくことにしたのですが、なにせ初めてのショッピングモール
映画館の場所も分からずに停めた駐車場とは別棟で、少し離れていました
地元の映画館は、三館の東宝シネマズと地元の旧名画座のような単館があります
※実際にはもう一館大人向けの単館があるのですが、行ったことはありません(^O^;)
全国ロードショウ扱いの映画は、当然東宝三館すべてで同じものを流しています
でも「リリーのすべて」は川向こうの館のみだったし
こんどの「せかいのおきく」は街中の館のみの上映でした
そしてレディースデーは、当地は四館とも金曜なのですが
この東部の映画館では水曜日だったので
会員でなくてもお安く観ることが出来ました(^O^)/
お話は、なぜおきくが声を失ったかを伝える・・・・そうは言っても詳しいことは分からないのですが
エポックはあるのですが
基本は厠の前の雨宿りで行き会わせた武家育ちのおきくに、おわい屋の矢亮と中次
その三人が月日の流れにそって、その間に育まれていく青春
最後の場面も、ただ三人が木々の間を歩いていくところで終わります
青春ブログを映像として覗いている、という感じだったかな
この中で
孫七の「地べたの下で死人は、虫に食われながら土に還るんだよ」
「そう思ったら、死もそれほど怖くもなくなったんだよ」
という言葉に、おおいにうなずいたものです
そして当時まだ新しい言葉だった「せかい」について
父源兵衛の「せかいは、果てがないんだよ」と言い
おきくを見守る住職の孝順の「せかいは、ぐるっと回って戻ってくる」と言う
源兵衛は、中次に、好きな女ができたら、こう言うんだぜ、と言って死地に向かいます
「おれは せかいでいちばん おまえがすきだ」
まだ手話のなかった時代、もっとおきくと意思疎通をはかりたいと
おきくの手習いに参加しだした中次のまえで
おきくは手本に”せかい”の文字を掲げます
言葉に込める思い
言葉をどのように、どうやって、どう伝えるか
伝えたい想いを現す言葉をさがし
言葉の持つ意味をどう理解するか・・・
言葉のないコトは、ないモノになります(-_-;)
でも当時(江戸時代)にも「青春」と言う言葉自体は
朱夏、白秋、玄冬という言葉群とセットでありはしましたが
”若々しく元気で力に溢れた時代”を現す意味での青春が使われていたのかな???
日本でこの意味で定着したのは夏目漱石の「三四郎」以降だと言われているそうなので
多分当時の一般庶民が使うことはなかったんだろうな・・・
また一言多い悪い癖がでました(^O^;)
【追記】230520
おきくの父親役の佐藤浩市さんと、おきくに寄り添う中次役の寛一郎さんは
本当の親子なんですね!
わたしは知らなかったのですが、なんか似ているなぁ~と見ていたのです
詳しいことは知らないのですが
佐藤浩市さんは父親の三国廉太郎さんとの確執があって
しばらくは途切れている時があったようですが
それでも父親と、そして息子と
一緒の仕事(同じ職種というのではなくて)をやっていけるというのは
どんなにかすばらしい、うれしいことかなぁ~~と思っちゃいます
わたしは父の葬儀の時のごあいさつでも述べたのですが
職人としての血は引き継いだのかな、とは思っていますが
同じことをいっしょにした、という記憶はほとんどないのです
唯一わたしの三代目の車を改装している時に
サイドラインを(私ではうまく引けないので)
父親に引いてもらったことがありました
たった一つのことだけれど、一つの事だから
今でもずっと鮮明に覚えています(^O^)