黒木華主演『せかいのおきく』観てきました【追記5/20】 | わたしの夢はどこに・・・

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私ってなに?本当にGIDなんだろうか?まだまだ彷徨っています。
その中で多くの方のブログを見させていただいて、いろいろなことを教えていただきました。
このブログは自らの心の整理と、一つの事例として他の方の参考になったらお返しになるかな
と思って開きました。

新聞の映画評を見て、主演が黒木華さんと言うこともあって

  観てみたいなぁと思いました

ただ上映館を検索してみると

  当地の映画館三館のうちの一館で上映している

  というか、検索した日の前日まで上映していました(*_*;

それで、他の地区ではどうかな??と探してみると

  県東部の一館でも上映していて

  最終日が友との逢瀬の帰りの日でした

 

その帰りの日、ナビで確認してみたら

  お昼近くの上映に間に合いそう(^O^)

  寄って観ていくことにしたのですが、なにせ初めてのショッピングモール

  映画館の場所も分からずに停めた駐車場とは別棟で、少し離れていました

 

地元の映画館は、三館の東宝シネマズと地元の旧名画座のような単館があります

        ※実際にはもう一館大人向けの単館があるのですが、行ったことはありません(^O^;)

  全国ロードショウ扱いの映画は、当然東宝三館すべてで同じものを流しています

  でも「リリーのすべて」は川向こうの館のみだったし

  こんどの「せかいのおきく」は街中の館のみの上映でした

そしてレディースデーは、当地は四館とも金曜なのですが

  この東部の映画館では水曜日だったので

  会員でなくてもお安く観ることが出来ました(^O^)/

 

お話は、なぜおきくが声を失ったかを伝える・・・・そうは言っても詳しいことは分からないのですが

  エポックはあるのですが

  基本は厠の前の雨宿りで行き会わせた武家育ちのおきくに、おわい屋の矢亮と中次

  その三人が月日の流れにそって、その間に育まれていく青春

  最後の場面も、ただ三人が木々の間を歩いていくところで終わります

  青春ブログを映像として覗いている、という感じだったかな

 

この中で

  孫七の「地べたの下で死人は、虫に食われながら土に還るんだよ」

     「そう思ったら、死もそれほど怖くもなくなったんだよ」

  という言葉に、おおいにうなずいたものです

そして当時まだ新しい言葉だった「せかい」について

  父源兵衛の「せかいは、果てがないんだよ」と言い

  おきくを見守る住職の孝順の「せかいは、ぐるっと回って戻ってくる」と言う

  源兵衛は、中次に、好きな女ができたら、こう言うんだぜ、と言って死地に向かいます

    「おれは せかいでいちばん おまえがすきだ」

まだ手話のなかった時代、もっとおきくと意思疎通をはかりたいと

  おきくの手習いに参加しだした中次のまえで

  おきくは手本に”せかい”の文字を掲げます

 

言葉に込める思い

  言葉をどのように、どうやって、どう伝えるか

  伝えたい想いを現す言葉をさがし

  言葉の持つ意味をどう理解するか・・・

  言葉のないコトは、ないモノになります(-_-;)

 

でも当時(江戸時代)にも「青春」と言う言葉自体は

  朱夏、白秋、玄冬という言葉群とセットでありはしましたが

  ”若々しく元気で力に溢れた時代”を現す意味での青春が使われていたのかな???

  日本でこの意味で定着したのは夏目漱石の「三四郎」以降だと言われているそうなので

  多分当時の一般庶民が使うことはなかったんだろうな・・・

  また一言多い悪い癖がでました(^O^;)

 

【追記】230520

おきくの父親役の佐藤浩市さんと、おきくに寄り添う中次役の寛一郎さんは

  本当の親子なんですね!

  わたしは知らなかったのですが、なんか似ているなぁ~と見ていたのです

詳しいことは知らないのですが

  佐藤浩市さんは父親の三国廉太郎さんとの確執があって

  しばらくは途切れている時があったようですが

  それでも父親と、そして息子と

  一緒の仕事(同じ職種というのではなくて)をやっていけるというのは

  どんなにかすばらしい、うれしいことかなぁ~~と思っちゃいます

 

わたしは父の葬儀の時のごあいさつでも述べたのですが

  職人としての血は引き継いだのかな、とは思っていますが

  同じことをいっしょにした、という記憶はほとんどないのです

  唯一わたしの三代目の車を改装している時に

  サイドラインを(私ではうまく引けないので)

  父親に引いてもらったことがありました

  たった一つのことだけれど、一つの事だから

  今でもずっと鮮明に覚えています(^O^)