わたしは言葉に想いを込めるし、言葉に込められた想い
そして行間をを読み解こうとしています
この性質は上の子も引き継いでいて、二人で話す時には
それぞれの言葉を聞くのではなく、その想いを汲もうと聞きあうので
「お父さんとの話は早くていい!」と、よく言われていました
そのため”さまよっている時”も、わたしを表す言葉を探し続けているし
お仕事の場でもいろいろな言葉を創ってきました(^O^)
そしてここ1~2年、神様や妖をテーマにしたご本がたくさん出版されていますが
言霊をテーマにした物語を見つけました
山咲黒著「万葉ブックカフェの顧客録」富士見L文庫
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とある事情で仕事を辞めた志野は、ある日『千撰萬葉集』という古い本を見つける。しかし、本を開くと小さな和装の女が挟まっているではないか。悲鳴を上げた瞬間、ざわわーっと同じく小さな生き物たちが本から飛び出していく。突然神様や妖が見えるようになって困り果てた志野は、この体質を治してもらう代わりに義切が営むブックカフェで働きながら逃げた詠人を集めることに。ところが詠人を本に戻すには、歌に沿った悩みを解決しなければならない。彼らに寄り添う内に志野は自身の過去にも向き合い始め…?
********************************************** 「bookデータベース」より *****
言霊に憑いた詠み人の付喪神を集める中で、志野は言霊をそして母の想いを知っていきます
それは志野のお母さんも一緒!
「・・・・夫が亡くなり、子どもの未来があまりに心配でいろいろと強いてしまいましたが、あれは結局私の安心を押し付けただけだったのだと後で気が付きました。どんな人生を歩もうとも、、それは娘の人生です。親として私にできるのは、娘がただ健やかにと願って心配し続けるだけなのだと、その子に教わりました。」
そして
「ふん。親は子の心配をするのが仕事のようなもんじゃ。
子にはそれだけの価値があるのだからなぁ」
憶良はそう言うと、とん、と一度杖をついてから詠い始めた。
銀も 金も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも
シロガネ クガネ タマ
詠み人の妖たちは、憑いた人の想いが成就するごとに本に戻って行きます
わたしの親としての子供たちへの想いも、心配し続けるだけ
多分これは、子供たちに心配されるようになっても
生の絶える時まで続くのだと思っています
そしてわたしは、これからも私を表す言葉を探し続け
またお仕事で創ってきた言葉の整理をしていくのだろうな、と思います