「月まで三キロ」行ってきました! | わたしの夢はどこに・・・

わたしの夢はどこに・・・

私ってなに?本当にGIDなんだろうか?まだまだ彷徨っています。
その中で多くの方のブログを見させていただいて、いろいろなことを教えていただきました。
このブログは自らの心の整理と、一つの事例として他の方の参考になったらお返しになるかな
と思って開きました。

今日は定期診察の日

  だいたい1カ月半から2カ月の間隔で受診しています

  今のわたしのHRTは卵胞系のパッチ剤のみなので

  HRT主治医からかかりつけ医である循環器科の先生に対して紹介状を書いてもらって

  通常は高血圧の監視を主体に肝臓や腎臓の内分泌の見守りをしてもらいながら

  パッチ剤の処方も出していただいています

おかげで多少の上乗せはあるものの、診察が一本化することで診察料はお安くなります

  わたしの場合はホルモン剤も保険扱いなので

  ホルモン剤の年間費用は10,880円くらいです

  これからもこの費用はずっと掛かって行くわけですが

  月1000円弱、何とかなるでしょう(^O^)

診察の後はいつものドラグストアで処方してもらったお薬をいただいて

  併せてなくなりかけているお仕事用アイシャドウと

  レチノール配合リンクルクリームをいただきました

  これでしばらくは安心です

 

このあとは特に予定はなかったので、「月まで三キロ」の場所に行ってみることにしました

  「月まで三キロ」を初めて知ったのは、いつものように本屋さんで会計を済ませて

  振り返った台に平積みしてある本のタイトルに惹かれ、なんとなく手に取ってパラパラと!

  その地は”あのあたりか!”と、わたしも見当を付けられた地

  結局はその本も追加で購入してしまいました

 

伊予原新著「月まで三キロ」新潮社@1600

*********************************************************************

この先に「月に一番近い場所」があるんです――。樹海を目指した男が、そこで見たものは? 「月は一年に三・八センチずつ、地球から離れていってるんですよ」。死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。

「実はわたし、一三八億年前に生まれたんだ」。妻を亡くした男が営む食堂で毎夜定食を頼む女性が、小学生の娘に伝えたかったこと。―エイリアンの食堂。「僕ら火山学者は、できるだけ細かく、山を刻むんです」。姑の誕生日に家を出て、ひとりで山に登った主婦。出会った研究者に触発され、ある決意をする―。―山を刻む。折れそうな心に寄り添う六つの物語。

************************************ amazon内容紹介&BOOKデータベースより *****

「お客さん、お子さんは?」運転手が訊いた。

「--いない」

「そうですか。じゃあ、わかっていただけるかどうかわかりませんがーー」

運転手はなぜか照れたように鼻をかいた。

「子育てって、月に似ていると思うんですよ。親が地球で、子どもが月」

「--ああ」

「知ってました? 実際、月は地球から生まれたようなもんなんですよ。 ~(略)~」

知らなかった。というより、月がどうやって生まれたかなんて、考えたこともなかった。

「さっきも言いましたけど、赤ん坊の月は、地球のそばにいるじゃないですか。幼いころは、無邪気にくるくる回って、いろんな顔を見せてくれる。うれしい顔、悲しい顔、すねた顔、楽しい顔、寂しい顔、全部です。でも、時が経つにつれて、だんだん地球から離れていって、あんまり回ってくれなくなって、とうとう地球には見せない顔を持つようになる。裏の悪い顔って意味じゃないですよ。親には見せてくれない一面っていうのかな。月の裏側みたいに」

    ~(略)~

 

「~(略)~ どこかいい死に場所はないか、なんてね。あてもなく天竜川をさかのぼっていくうちに、たまたまこの側道に入りこんじゃったんです。この案内標識を目にしたときは、幻かと思いましたよ。とうとう頭がおかしくなったのかってね。慌てて車を停めて、確かめに戻ったんです。何度も目をこすってみましたが、月まで三キロと確かに書いてある」

運転手は、月に顔を向けた。さっきより、白がさえている。

「ちょうど、今みたいに見事な満月が出ていましてねえ。ああ、あの月はあの子だと。あの子が私をここへ呼んだんだと思いました。ここは地球上で一番あの子に近い場所ですから。元理科教師が、本気でそう思ったんですよ」

運転手は小さく肩を揺らした。その姿は、月に語り掛けているようにしか見えない。

「そのとき、わかったんです。私は、死ぬまでちゃんと生きて、この場所であの子に訊き続けてやらなきゃならない。お前あのとき、どんなこと思ってたんだって。何が苦しくて、私たちに何が言えなかったんだって。お父さん、お前にどうしてやればよかったって。

そりゃあ、答えないと思いますよ。あの子、うしろ向いてますしね。でもね、月に一番近いこの場所で、あの子が私たちに向けなかった顔を、表情を、何とかして見てやらなくちゃならないんですよ。横顔だけでも。ほんの一瞬でも。だって、私、あの子の父親なんですから」

また空気が止まった。

 

 

 

 

「月まで3km」の道路標識

  この標識は知りませんでしたが

  天竜川沿いの”この側道”というのは何んとはなしに、思いつく場所がありました

  そこに向けて走り出しました

そしてあと3kmなら”月まで行って”しまおうと!

月には市の自然体験センターがありました(^O^;)

  そして”月に泊まれたなら!”素敵だな、と管理人さんにお聞きしました

  「ここは個人でも泊まれるのですか?」と

  そうすると「ここは合宿施設なので、個人では止まれないけれど

  教育機関ではなくても7~8人以上の団体申し込みなら

  個人申し込みでもOK」とのことでした

  クラブの同期の連中に「月に泊まって、同期会をしませんか?」と

  誘ってみようかしら・・・

 

ちなみに”月”の地名の由来は

  14世紀の南北朝時代に楠木正成に使えた源氏の一族の鈴木左京之進が開拓

  南朝方だった左京之進は北朝に敗れたことでこの土地に落ちのび

  「楠木正成公の心の清らかさこそ、中空にかかる月のようである。

  われらの心のよりどころを地名に残そう」ということで村の名を「月」とつけたそうです。