紙上ユキ著「少女手帳」読み終えました(^O^)
**************************************************************************************
女子高生の小野ひなたは、グループの中で平穏に生きていくことに全力を傾けている。ある日、ひなたは、憧れの同級生・結城さんに誘われて、グループの約束をドタキャンしてしまう。そのことがきっかけでグループから無視されるようになってしまったひなたは、必死に悩みながらも自分の居場所を探していく……。女の子たちの生き方を模索する少し苦い青春ストーリー。
******************************************************************** 背表紙の紹介文 ***
わたしも常に居場所作りは意識していました
ただそれは皆の中にいる!群れることが前提ではなく、
たった一人でも自分の居心地の良い場所、自分のやりたいことのできる場所を求めて!
この”一人になっても構わない”という想いは若いころからのようで
中学二年の時の担任の先生が「○○君はクラスの皆と意見が違ったら、たった一人でも戦う」
と父兄面談に行った時に母が言われてきました
そうはいっても生まれてこの方、今に至るまで
誰にも構ってもらえずにボッチで過ごした時はなかったですが・・・
そんなわたしがこの本を読んだ感想は
なにをそんなに群れたがるのだろう???
自分の意見/意思を抑えて仲間になっている(と思いたがる)意味が分からない!
自分を殺したら、それは自分ではないじゃん!
結城さんも言う
「わたしたちは、生きているけれど、もう誰も、もとのわたしたちじゃない。心のなかは別人なの。
昔のわたしたちは死んで、わたしたちの関係も死んだの。人って、生きていても死ぬんだなって、
初めて知った。こんなこと、わたしもじっさいに経験してみるまで想像もしなかったけど」
関係の死 魂の死!
そこまでして、ひなたは、皆は、グループの中で平穏に生きていく”ふつう”でいたいのか?
”ふつう”ってなに?
ひなたの心の安全弁、ベッドの隣でなんでも話を聞いてくれる姉が、
やっと見つけた彼女の”ベッドの隣の人”の大槻さん!
「居心地のいい場所」を手に入れることのみを求めて生きてきた、その大槻さんが言います
「わたしの生き方は、あなたの思うふつうとは、違っていた?」
「でもね、これがわたしの『ふつう』なの」
「 ~ じつは、ふつうは、人の数だけあるのよ。 ~ 」
”ふつう”なんて実はないのです! 常識がないのと同じように(^o^;)
お仕事の時も気を付けていることがあります
わたしの常識は相手の常識ではない! と、同時に相手の常識が、わたしの常識でないように(ノ_-。)
人と人、わたしと相手は違う人
「価値観の違う人がいるのは仕方がない」
「わかりあうことも、好きになることもほぼ、不可能」
「それなら礼儀正しく距離を置いて--周囲の人に、なるべくやさしくしながら暮らせばいい。」
そしてひなたは大槻さんに問います
「だけど、ただ自分の好みに従うのは、わがままじゃありませんか」
「わがまま?」大槻さんは首をかしげます
「それは、周囲に対して損害を与える行為だっていう意味かしら?」
「だとしたら、そうじゃないって断言できるわ。」
「あなたが楽になれば、あなたのまわりにいる人も、必ずその恩恵にあずかれるはずだから。」
「納得できない何かを我慢させられている人より、心穏やかな人の方が間違いなく迷惑度は低いし
親切だもの。 ~ 」
そうだと思います
自分のことで汲々としている人が、人のことを思いやることはできないと思います
先ずは自分の存在を認め、自己を承認し、肯定できなくて
どうして周りの人に心を配れるのか?!
さらに大槻さんは続けます
「どの人にも別々の道があって、それに従うのがいちばん楽。」
「 ~ たとえできたとしても、やりたくないことを続けていると、人って、荒んでくるし」
「でも、みんなが好きなように生きたら、社会の平和が脅かされます」
「そうかしら」
「そうだと思います」
「じゃあ、とりあえず試してみれば? まずは、あなたから。」
「もしかしたら、あなたの言う平和は、厭なやつを支え助けるだけの有害な行為かもしれないわよ」
「それでもし、やっぱり違ってたっていうのなら、そのときにまた改めればいいだけの話じゃない。」
「人生はひとり、道なき道を行くがごとし、っよ。 ~ 」
人は一人で生まれて、一人で死ぬ!
途中人とは繋がるけれど、自分の歩む道は自分で決めていく!
その同じ道を歩いている時の同行者!
歩む道が違っていくのなら、そこで一度お別れ(ノ_-。)
またいつか道が交差、はたまた重なるかもしれないけれど・・・
PS.ろうけつ染めの生地を纏わせていただきました