今日は「女になる」を観るために名古屋まで行ってきました
この映画は既に東京・大阪では上映が済んでいるのですが
東京の時は日程が合わずに観に行けませんでした(^o^;)
そして映画にも本人役で出ておられるナグモの山口先生がブログで
この一週間(1/20~1/26)名古屋シネマテークで
11:00と18:30の一日二回上映されることが知らされました
本当は初日に行きたかったのですが、昨日の土曜は出勤日なのと
今日は山口先生の舞台挨拶もあるので
チョウドいいやと今日行ってきました!
「乗換案内」で確認すると在来線でも間に合いそうなので、下で行くとして
8時までに駅に行けばよいと6時に目覚ましをかけたのですが
結局最後はバタバタしちゃいましたが、途中の道路が空いていたので予定より早く駅に着きました
予定の電車より一本は早かったのですが
次の乗換駅でおトイレに行っても困らないように、その早い電車に乗りました
乗換駅のおトイレは列ができていたのですが、それでもうまい具合に新快速に乗れました(^O^)
久しぶりの名古屋です
お仕事では4月のフェア出展でまた来ることになるのでしょうが
プライベートでは9月のSRS継続診察かな!
取り敢えず、本人的には問題ないのですが、私が最高齢グループに属するので
経過観察をしたいのかな、と思います
山口先生も国内的には症例数が多いと言っても、絶対件数はまだまだでしょうから
いろいろな意味でデータを集めなければいけないのでしょう
わたしの症例も一つのデータとしてこれからの施術に役に立つのなら
よろこんで受けたいと思います
地下鉄に乗り換えて今池で下車
最寄りの出口から地上に出て、先ずは映画館を探します
建物はすぐに見つけたのですが、入り口がわからない・・・右横の奥にありました(^o^;)
階段を登って三階に、廊下をグルグルと回って・・・通り過ぎちゃった(^o^;)
やっと入り口、ただいま10:10 閉まっていました!
そうかなぁ、とは思っていたのですが、ちょうどドアが開いて中から人が!
いつから開くのかをお聞きしたら、10時半ころとのこと
それで20分ほどですが近くのコンビニで本を読みながらお時間つぶすことにしました
程よいころに戻ると今度はドアが開いていて、もう既に何人かのお客様が入っていました
入場料は一般1500円、大学生1400円、シニア1100円
わたしはシニア料金でもよいのですが、見栄貼って1500円お払いしました(^o^;)
この映画館は、「たゆたう」を見に行った新宿のK’sシネマのような単館の映画館で
座席数40席ほどのこじんまりとしたスクリーンでした
山口先生も来られて目が合ったのでご挨拶させていただきましたが
今回のお客様は最終的に20人弱で、お仲間と思われる方も数人いらっしゃいました
この映画は特にストーリーがあるわけでなく
大学三回生の未悠本人と、彼女をを取り巻く人々
大学での同じMTFのお友達に学校の先生達
母親に祖母といった肉親と中学、高校のお友達、そしてバイト先のご主人
本人たちの女子会トークや、取り巻く人々の彼女に対する思いを淡々と描写していきます
この映画で今GIDの置かれている状況とか
そしてSRSの手順のようなものもある程度わかるかな
懐かしいナグモクリニック、お世話になった看護師さんも出てられました
そして私の知らない麻酔後の時
もちろんAVではないから手術された患部そのものは撮られていませんが
手術に至るところまでは撮っていました
今の世はこの映画をはじめとして、TVでもGIDに関するプログラムが多く発表されています
それで多くの人にGID(という言葉の存在)が認知されては来ていますが
それが見ず知らずの人であれば容認で来ても、近しい関係になればなるほど
なかなか心からの容認は難しい人が多いのも事実です
そうした中でも、この映画の未悠や「ハイヒール革命」のナツキ
はてまた(架空の人物ですが)「女子的生活」のミキは
現実は現実として、周りの反応も分かったうえで、自分の想いを周りに発信して
自分の生き方を認めさせていきます
みな20代前半で自ら定めた道を迷いながらでも歩みだしていきます
わたしの20代の時にはとっても考えられないことでした
監督のお話しでは今年卒業される未悠さんも
ミキと同じようにアパレル関係の会社に就職が決まったそうです
ブログで知り合って、実際にお会いしたことのあるお医者様の卵もいらっしゃいますし
今は想いの性で好きなお仕事に就いて、社会に羽ばたいていかれる方も多くなっているのですよね
わたし達の世代からすると、今は若いうちにトランスすることもできて
それはそれでとってもうらやましいのですが
いずれにしても学校を出て社会人になってからのトランスは
まだまだ社会人としてのポジションと言うか実績不足でのトランスとなって
ある意味では(特に在職トランスで)却ってトランスしにくいという現実が横たわっているようです
こうした中で未悠さんは、必要ならばと、バイト先でも学校でも、そして多分就職先にも
積極的にカムして自分の居場所を創っていきます
このあたりのやり方はわたしも一緒で、自分の居場所を創るためならばカムすることは厭いません
その結果、監督のお話ではこの映画も最初のきっかけは未悠さんからの売込みだそうで
性的マイノリティを追ったドキュメンタリー「凍蝶圖鑑」を観て、その監督の田中幸夫氏に
半年後のSRSをを売り込んだそうです
覚悟を決めた強さ、ある意味自分をさらけ出すことで、自分の存在を
そして自分たちの存在を知らしめて、それが結局は生きやすくなることにつながると信じて!
監督は言います
私は特別LGBTのことを気にしているわけではないのだと!
しかし、背負っているものを、どう前向きに捉えていくのか?
フツウの子たちが、フツウに生きていく、フツウの取り組み
その一つの取り組みを捉えただけ、なのだと・・・
そんなこんなで未悠さんの判断と言うか、考え方そして行動力は
観ていて素直にすごいなぁと思いました(^O^)
上映が終わって監督と山口先生が劇場の支配人?の質問に答える形でお話がありました
監督のお話は上記で織り交ぜながら少し書き出しましたが
山口先生もGIDを取り巻く状況についての説明をされていました
この中で、今世の中でセクマイとしてLGBTとひとくくりしているが
LGBとTの間には大きな意味の違いが有り
LGBは単なる指向で疾病でないので病院が関与することではないが
Tに関しては疾病かどうかの論議は別として、SRSやHRTと言った治療が必要であることは事実で
そうでなければ(ある状況では)スタートにも立てない!と言う現実があるのです
そしてその先にはなにがあるのか・・・?!
次の映画があるので後はロビーで少しお話ししました
山口先生が医者になった当初は救急救命に居たことは何かで読んでいたのですが
それがちょうどブルーボーイ事件以来闇に沈んでしまった性転換手術から
初めてオフィシャルに行われたSRSの時に、まさしくその時の埼玉医大におられたそうです
なんか因縁?を感じますね(^O^)
この時は気が付かなかったのですが、後で家に帰ってから見た「名古屋シネマトーク通信」
ここにもう一つのLGBT関連映画「恋とボルバギア」の案内が載っていました
夕方に自治会の定例役員会があるので
「女になる」を観終わったらすぐに帰るつもりでいたし
二本続けて上映しているなんて思いもしていなかったので他を見ていなかったのですが
せっかくですから観てきたかったですね(^o^;)
もし名古屋近辺で観に行かれる方は、二本立て続けて上映していますので
ぜひ両方見られたらと思います
名古屋駅に戻ってきた時には1時半ころになっていたので
駅のレストラン街でお食事してから帰ることにしました
帰りも下で帰ります
途中の乗換駅では、乗り換え時間が短くてハイヒールで走ってしまいましたが
なんとか間に合いました
夕方の定例役員会には間に合いましたが
今日の中心議題は3月の総会の準備と言うか、役回り等の確認でした
わたしはいつも通り議事録担当ですが、
通常は交代していく相談役の再任もあるか、なんて言ってられました(^o^;)
ただ年度末の慰労会はちょうどGID学会とかち合っていましたので
副会長(来期の会長)に「学会に行くので出られないけれど、いいですよね!」と言ったら
「今年はお前さんの為にワインも用意したのにぃ!」と言われちゃいました(^o^;)