サーロインステーキ❤ステーキの焼き方 | 西洋料理人のオリジナル・レシピα

■サーロインステーキ❤Faux-filet de boeuf,

et purée de pommes sauce beurre soja

①ラップで包んだお肉を冷蔵庫から出して

 シャンブレchambrer

 =常温に戻しておきます♡.。.:*・゜

 

②フライパンを弱火にかけて

 オイルを引きます♫♫♬

 

熱くしすぎない→私はそろえた指の背で触って

温かくなったのを確かめてからオイル

(60℃前後)

 

オイルは大さじ1程度を回し入れて

フライパンになじませたら余計なぶんは

オイルポットに移します♪

 

③お塩を振ったお肉をのせます♡.。.:*・゜

 

黒胡椒を事前に挽くかどうかはお好みで

ここで挽くと胡椒が焦げるから焼いたあとで

っていうこだわりのプロもいますけど

 

④弱火でお肉の6面=裏表と側面を

 じっくり時間をかけて焼きます(❛ᴗ❛(❛ᴗ❛♡

 

お肉が接した部分はフライパンの温度が

下がるので、フライパンの表面を4分割に

見立てて4か所を移動しながらじっくり

6面を少しずつ

 

裏表は面積が広いぶん

側面より時間をかけて均等に焼く

 

表面を焼き固めて肉汁を逃がさないように

って考えは不要=弱火でも肉汁は出ません

 

⑤時間をかけて弱火のままいい焼き色が

 ついてくるまで焼きます♡.。.:*・゜

 

弱火で時間をかけて焼く=

表面を焼き過ぎないでお肉の中心部まで

火を入れるため❤

 

お肉の表面=外側からフライパンの熱が

伝わって、徐々にお肉の内側に熱が伝わる

 

⑥いい焼き色がしっかりついてきたら、

 火を止めてお肉を取り出して

 アルミホイルで包んでバットにのせて、

 

 焼いてたフライパンの上=温かい場所に

 バットをのせてしばらく休ませます♡

 

休ませる=ルポゼreposer

・・・加熱した食材は火からはずしても

食材自体の持つ熱(余熱)で加熱が続いてる

=余熱で火入れの続きです♡

 

目指すのはミディアムレア

お肉の中心温度50~55℃

厨房だとたいてい針を数秒刺して

下唇にあててチェックします☆.。.:*・゜

 

この段階ではまだ焼き上がりじゃないので

完全に焼き色を付け切る必要なし

 

焼いてる間にガルニも調理♬♫

 

⑦お肉を焼いたフライパンを火にかけて

 熱い状態にしたら、休ませておいた

 お肉の表面を焼きます♡.。.:*・゜

 

ドレッセ(盛り付け)前に

表面を中火で焼いて仕上げ

 

この時仕上げにブールbeurreを溶かして

香りをまとわせて表面のツヤ出し

ブールを焦がすと苦くなるので手短に★

 

 

多めのオイルを使って焼きながら

キュイールでお肉にオイルをかけて、

表面のつや=焼き上がりの見映えを良く

=表面の乾燥を防ぐオイルをまとわせて、

 

かけたオイルでキュイ=火入れも促す

アロゼっていう調理法が定番で、

ロービーやローストチキンでやりますけど、

 

ステーキでもアロゼはアリ

 

ただしお肉を焼いたフライパンでソースを

作るのに余分なオイルが邪魔になるので、

ここでは最初からオイル少なめで

なるべくシンプルで簡単に

 

ブールの仕上げがアロゼの代わりです♡

 

⑧お肉を取り出して余分な油をペーパーで

 拭き取ったら、お醤油ひと回し=

 大さじ2~3をフライパンに残ったジュJus

 =肉汁(ほとんど出ませんけど)に絡めて、

 

 sucre少し→火を止めて余熱で

 ブール5~10gを溶かしてブールモンテ

 beurre monte=ソースにとろみ付け

 

⑨お肉をカット、ガルニとともにドレッセ

 バター醤油ソースをかけて

 ミニョネット=つぶした黒胡椒を添えて

 完成です.:*・゚♡★♡゚・*:.。 。.:*・゚

 

 

 

ちなみにこの焼き方はお肉の厚さが1.5cm

とか2cm以上の厚切りステーキの場合❤

 

 

スーパーでふつうに売ってる厚さ1cmくらいの

牛肉だったらシャンブレ=室温に戻しとけば

強火で表面にこんがり焼き色をつけることだけ

考えて焼くだけでいい感じにミディアムレア♡

 

焼いたあとしばらく休ませて肉汁(にくじゅう

・・・「にくじる」って響きに品がないので

言わないでほしい)を落ち着かせる

 

2分焼いたら2分休ませる

 

厚さ1cmていどのステーキで上のやり方だと

キュイしすぎ=火が入り過ぎになるので

余計なことしないでシャンブレ→強火で焼く

→休ませる でオケ〇

 

 

お家では赤ワインソースかこのバター醤油

バター醤油ソースは簡単で

お家向けの最強ソース♡.。.:*・゜

 

プロになる前=10代の頃から今でも

うちごはんのステーキにはこのソース

 

これにエシャロットやアイユのアッシェを

入れたりするのもC'est bon♡.。.:*・゜

 

時々ディジョンマスタードとか

山葵(わさび)を添えたり

シンプルにセルポワして焼いてわさび醤油も♡

 

 

 

 

■シャンブレchambrer♥

 

フレンチのコース料理のメイン(肉料理)

=ヴィアンドViandesの場合

 

ブロックで仕入れてメイン用に切り分けて

もう少し小さいお肉で一皿ぶん

カットすると3切れ程度ですけど、

 

今回スーパーのアメリカ産ステーキ肉=

サーロイン100g298円を買ってきて、

半分にカットして焼いた

厚さ3cmくらいのお肉

 

 

お肉の厚さで火入れの時間も変わりますけど

お肉中心部が冷蔵庫で冷えた状態のまま焼いて

生焼けになったりしないように、

 

厚さが1cm程度のお肉でも

シャンブレchambrer・・・室温に戻す

常温で30分以上おいてお肉内部の

温度を上げておきます♡.。.:*・゜

 

 

TVとかで見る一般の人の作るロービー

みたいなかたまり肉の調理は、

ほとんどの場合ミディアムレアじゃなくて

火が通り切ってない状態=生焼け

 

見分け方は中心温度=50~55℃♥

 

 

お家だとスーパーで400gオーバーのお肉なら

半分にカットして2人分のステーキ

もしくはそのまま焼いてガッツリ1人分?

 

レストランの場合

仕込みpréparerで野菜もお肉もそうじ

=余計な部分を落として料理に使う状態にする

切り分けて120gのかたまりを2つ取って

メインのステーキに使う感じ.。.:*・゜

 

 

 

■リソレrissoler♥焼き方の失敗例

 

周りを焼き固めて肉汁を逃がさない

ってよく言われる調理法はリソレrissoler

ラーメンのチャーシューや

ローストビーフとかでおなじみのアレ

 

ですけど家庭のステーキでありがちな

失敗例の原因がこれ

 

せっかくシャンブレしても=常温に戻しても

強火で周りに焼き色が付いただけで中まで

火が通ってない、生焼けっていうケース

 

 

もしくは周りを高温で焼き過ぎて

硬く焼き上がってしまうケース

 

 

厚みのあるステーキ肉の場合

フライパンやオーブンで外側から加熱すると

中心部まで熱が伝わるのに時間が必要

 

なのにそれに時間をかけないので

生焼けになったり、

火が強すぎたり焼き方がよくないと

中まで火を入れる間に周りが焼け過ぎちゃう

 

 

■レストランの焼き方♥

 

ステーキの焼き方にはいくつかあって、

高級ステーキ店とかで見る鉄板が大抵の厨房

にはあるので、一度に何枚か焼く場合に便利

 

これを200℃に設定して表面を焼いてから、

オーブンで低めの温度(200℃以下)で

2分キュイしてアルミホイルでくるんで、

 

焼いた時間が2分なら同じ2分ルポゼ

・・・とか、

 

鉄板は左右で温度設定をそれぞれ

別に出来たりするので、

低い温度でじっくり焼いてから

高い温度で焼き色を仕上げたり

 

温度の低い方でステーキソースの

お鍋を温めたり

 

時間はお肉の厚さやお肉自体の温度

加熱の温度や設備などの条件で変わる


 

 

ハンバーグみたいに

フライパン→オーブンとか

フライパンでフタして蒸し焼きとか、

 

ステーキ店もたいていブランデーで

フランベ→フタしてヴァプール

 

香り付けもブランデーやタイム、

ローズマリー使ったりとかいろいろ

 

お家ならガーリック塩こしょうとか

 

 

ステーキでもハンバーグでも

強火で周りを焼き固めるとたいてい

周りだけ焼け過ぎて硬くなる・・・

子供の頃ママが焼いてくれた

ハンバーグがちょうどそんな感じ。。。

 

周りを焼き過ぎずにお肉の中心部にも

きちんと火を入れるのが問題で、

 

ホテルやフレンチの厨房だとたいてい

予約の数だけ

表面を鉄板かフライパンで焼いたあとに

オーブンに少し入れて、

 

鉄板の上の棚に置いてルポゼ

 

→オーダーがかかってから仕上げの焼き

 

それを家庭でも簡単にフライパンだけで

フタもしないで出来る

 

 

仕事(厨房)だと逆にこの方法じゃ焼けない

=弱火で時間をかけて焼くってことが出来ない

 

時には焼く前にお肉を並べたバットごと

アルミホイルでおおって温蔵庫=ウォーマーに

入れておいたりなんて裏技も使ったり。。。

 

 

 

一番家庭向きの簡単な

美味しいステーキの焼き方

 

厨房での焼き方より美味しく焼ける

理想の焼き方がこのルセット

だと思いますので、

 

私がお家で焼くときはだいたい

一番シンプル=簡単なこれです♡.。.:*・゜

 

 

盛り付け前に包丁でカットすれば

アメリカ産牛肉でも硬いとは思いません♡

硬いお肉を重曹やヨーグルトで

柔らかくしたいっていう場合の「硬い」は

 

●筋の問題=牛肉の肉質

●焼き方の問題=周りを焼き過ぎ

●盛り付け前に包丁で切らない=

ナイフフォークで切り分けながら食べる

 

この3つが原因じゃないでしょうか♡

 

 

ガルニはトマトのドゥミ・セック

カーリーケールのヴァプール

ポムPommes=じゃが芋のピュレ