久し振りの映画時間 | Le quattro stagioni

Le quattro stagioni

あなたと心の四季を旅して・・・

 

 

 

 

クレイジーラブ  井上陽水

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィンランド・ヘルシンキにかもめ食堂という

小さな食堂をオープンした日本人女性サチエ(小林聡美)

やがて訳ありな2人の日本人女性と出会う

 

 

 

 

 

 

ある日 珈琲を美味しく入れるお呪いを

教えてくれたお客さまがいた

 

挽いた豆を入れ均してから指先で中央に少し窪みをつけ

「コピ・ルアック」と唱える

 

 

 

 

 

するとどうだろう 豆の種類を変えたと

思われるほど味に変化があった

 

 

 

 

 

 

 サチエはふとしたきっかけでミドリ(片桐はいり)と出逢う

サチエはミドリに観光に来たのかと訊く

 

 

「来てやらないわけにはいかなかったんです どうしても…」

 

 

「そりゃぁ どうしてもの時はどうしてもです

来てやりましたか」

 

 

 

「来てやりました」

 

 

 

 

 

 

その後 ミドリはサチエの食堂を手伝うようになる

 

サチエは フィンランドの人はサーモンが好きだから

おにぎりのある食堂を受け入れてくれるに違いないと思っていた

 

 

 

 

 

 

それでも 中々お客さまは来ない

ミドリは心配し おにぎりに現地に合わせた具を

取り入れたらどうかと提案するが

サチエは おにぎりの具は梅、鮭、おかかと言う

ポリシーを譲らない

 

 

 

 

 

でもある日 フィンランドの定番食であるシナモンロールを焼くと

いつも遠巻きに見ていた主婦たちがその匂いに釣られて来店し

その日を境に少しずつ客が入るようになる

豚カツや生姜焼き 塩鮭の網焼きなどが喜ばれ始めた

 

 

 

 

 

 

そんなある日 マサコ(もたいまさこ)がふらりと食堂に来る

荷物が飛行機の乗り換えで行方不明になったと言う

 

「困りましたねぇ・・・大事なもの入っていただろうし・・・」

 

 

「大事なもの 何か入っていたかしら?・・・」

 

 

両親を20年介護し ふたりが亡くなって足枷が解け

ゆったりとした国民性に惹かれやって来たと言う

そしてマサコも 荷物がつくまで食堂を手伝うことになる

 

 

 

 

 

 

 

「サチエさんはやりたいことをやっていいわね」

 

 

「いえ やりたくないことをやらないだけなんです」

 

 

「ずっと同じではいられないものですよね

人は皆 変わってゆくものですから」

 

 

「いい感じに変わってゆくと良いですね」

 

 

「大丈夫 たぶん・・・」

 

 

 

 

 

 

映画の中で マサコが青年に

「この国の人は 何故こんなにゆったりしているのか?」

と 訊ねるシーンがあり

 

青年は「森 森があります」と答えます

 

 

 

この映画は ひとりひとりの台詞が妙に素敵で

間合いに心地よい風が吹き抜けます

 

 

小説を読む時の行間の世界のように

台詞と台詞の間に 表に出さないたくさんの事実が

息を潜めるように其処に在ります

 

 

 

久し振りに観て ちょっと穏やかな場所に

ワープしたような そんなひと時でした

 

 

 

昔撮った写真などひっくり返し ネタバレごめんで描いてみました

たまには 映画鑑賞も良いですね♪

 

 

少し内容が前後しているかも知れません

拙い鑑賞文で済みません