牧草の波 | Le quattro stagioni

Le quattro stagioni

あなたと心の四季を旅して・・・

 

 

 

 

前奏曲 作品28の15「雨だれ」 ショパン

 

 

 

 

 

 

 

甍の波が寄せ来れば 溺れぬように立ちませう

うねりに巻き込まれぬように 腹に力を入れませう

 

 

 

 

 

 

とめどなく打ち寄せる 不思議な大波小波かな

又三郎が過ぎ去った 足跡なのではないかしら

 

 

 

 

 

 

もの凄い勢いで 雨が風が大暴れ

抱えられない大鉢が道路に転がり飛んでゆく

静かに降れば良いものを 静かに降れば良いものを

 

 

 

 

 

 

昨日は 冷たい雨の一日でした

 

 

 

 

 

 

逆さま写真

 

 

 

 

 

 

生命は      吉野 弘

生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている

わたしも あるとき
誰かのための虻だったろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない
 

 

 

 

 

 

 

雨の雫は 花の渇きを潤しているのだ

 

 

 

 

 

潤えば 花は美しく咲く

 

 

 

 

 

 

何悔やむ行きつ戻りつふらふらと

山頂染める五月の雪よ/心音

 

夕べは茶臼岳に雪が降りました

 

 

 

 

 

 

アラカルト

 

蕪の桜漬け 生野菜 鴨のパストラミ クリームチーズのたまり漬け

 

新玉葱とパプリカと魚介のカレー炒め 人参の胡麻和え