大貫妙子 - この道
くす玉の如き八重房桜かな/心音
ゆく春を追いかけてゆくてくてくと/心音
道の端にホウチャクソウのベルの音/心音
春の道 小鳥の囀に任せ静かに歩けば
右に左にぽつりぽつり 躑躅の色に気付く
鋏の入らぬ躑躅は樹々の間に紛れて
自由奔放に蕾を付ける
山には山の咲き方があって
それがとても美しいと思う
遠目では まだわからない程ですが
もうすぐ 道の端は燃え出しそう
眺めずに消えて行く春其処此処に
名も無き家事の五六七八(いつむななや)/心音
暑いお昼に・・・
タラの芽の天婦羅 蓬うどん 苺
まり