花に始まり花に終わる | Le quattro stagioni

Le quattro stagioni

あなたと心の四季を旅して・・・

 

 

 

 

Taeko Onuki & Ryuichi Sakamoto - 7. Flower

 

 

 

 

 

 

 

 

随分前に友人から紹介された本に

岡倉覚三 村岡博訳の「茶の本」と言うのがありました

 

 

 

 

 

ーー喜びにも悲しみにも、花はわれらの不断の友である。

花とともに飲み、共に食らい、共に歌い、共に踊り、共に戯れる。

花を飾って結婚の式をあげ、花をもって命名の式を行なう。

花がなくては死んでも行けぬ。

百合ゆりの花をもって礼拝し、蓮はすの花をもって冥想めいそうに入り、

ばらや菊花をつけ、戦列を作って突撃した。

さらに花言葉で話そうとまで企てた。花なくてどうして生きて行かれよう。

花を奪われた世界を考えてみても恐ろしい。

病める人の枕まくらべに非常な慰安をもたらし、

疲れた人々の闇やみの世界に喜悦の光をもたらすものではないか。

その澄みきった淡い色は、ちょうど美しい子供をしみじみながめていると

失われた希望が思い起こされるように、

失われようとしている宇宙に対する信念を回復してくれる。

われらが土に葬られる時、われらの墓辺を、悲しみに沈んで低徊するものは花である。ーー

 

 

 

 

 

 

 

一番好きな部分を一部抜粋すると このような事が書いてあり

その頃 随分胸を打たれた記憶があります

 

 

今でも読み返すのは 愛するものを花で埋め尽くした記憶と共に

だったりするのかも知れません

 

 

 

 

 

 

先日たまたまある人が ネアンデルタール人の墓に花があった

と言う話をラジオでされていて それは凄いなぁと驚いていたのですが

その後イギリスの研究チームの調査では 発見された花の花粉は

どうやら 動物が運んできたものらしいと言うことでした

 

 

 

 

 

まぁ・・・真実はいつか解明されるのでしょうけれども

大昔の人も花をもって始まり 花をもって終わったのだと

そう考えた方がロマンを感じるなぁと思っているのです

 

 

 

 

 

新たな命を迎え 命の終わりを悼み

いつも花と共に 花を添えて

そんな生涯を送れたら うれしいのだけれど・・・

 

そんな夢を見て

 

 

 

 

 

 

海老のチリソース炒め

 

 

 

新玉葱が美味しい季節です♪

春若芽・コーン・ベビーホタテとサラダに

 

蛸キムチ