南アフリカでシュタイナー教育を学ぶ
2017年の夏から南アフリカ共和国に駐在することになり、子どもたちが念願のシュタイナー幼稚園・小学校に入学。
そもそも、私がなぜシュタイナー教育に関心を持ったのかはこちら↓
なぜシュタイナー教育について書くのか? 〜シュタイナー教育との出会い〜
子どもたちの学校通いはじめの様子はこちら↓
さて、念願のシュタイナー学校に子どもたちが通い始めたわけですが、実際のところ、シュタイナー教育ってどんなことやってるんだろう?と興味津々だった私は、本を読んだりするのはもちろん、先生にお願いして、授業を見学させてもらったり、授業のお手伝いさせてもらったり、保護者会に参加したり、ボランティアして、いろんなお母さんと交流したりして、私なりにシュタイナー学校ってこんなことやってるんだー、と少しずつ学びを深めてきました。
お母さんのためのシュタイナー学校
修士で教育学をかじっていた私は、シュタイナー教育を知れば知るほど、私もこの教育学を学んでみたい!と思い始め、仕事もやめ時間ができたので、じゃ、勉強しよう!と思い立ち、2018年には当時、ドイツを拠点に展開していたe-waldorfのお父さん・お母さんのシュタイナー学校を受講することに。この頃は、まだオンライン受講に慣れていなく、さらにネットが不安定になることが多々あり、四苦八苦しながらでしたが、1年間なんとか勉強を続けました。
この時は、となりで子どもたちが美味しそうに食べているおやつを、私もおいしいね、おいしいね、とちょっと味見している程度だったかと思います。
子ども支援 x シュタイナー教育
さらに、2019年からは、シュタイナー教育アプローチを用いて災害や紛争でトラウマを抱えた子どもたちの支援活動をするNPO(Emergency Pedagogy)に誘われ、週一回のペースで仲間たちと活動をともにしてきました。(この団体の本部はドイツにあり、私達は学校を拠点に南アフリカ支部としての活動をしています)
それまで17年間、国際協力の分野で働いてきた私にとって、子ども支援xシュタイナー教育という最高の組み合わせ
時を同じくして、2019年から、タウンシップの子どもたちに様々な体験をプレゼントする活動を幼稚園のアシスタントティーチャーの協力を得て始めることができました。
実は2005年から2年間、まだ子どもが産まれる前、夫を日本に残し、NGOスタッフとして、現地NGOと南アフリカのリンポポ州でHIV陽性者やエイズ孤児などの支援活動をしていた私にとって、南アフリカは特に思い入れのある国。この国の、もっと言えばアフリカの未来を担う子どもたちのために何かしたい!とは思いつつも、日本企業の駐在妻という立場では、いろいろと行動制限もあり、悲しいかな、特に経済的に脆弱な層が住む地域にひとりで足を踏み入れることは治安上かないませんでした。
私が行けないなら、子どもたちに来て貰えばいい
発想の転換で、定期的に子どもたちを家に招いたり、本物の劇を鑑賞しに連れ出したり、タウンシップではできない様々な体験をプレゼントする活動を始め、徐々に協力者を増やしてきました。
一回目に我が家に来てもらったときの様子はこちら↓
細々とでも、こんな風に子どもたちと活動できることは私にとってこの上ない喜びです
人生って面白い。ひとつひとつが、ちゃんと繋がっていく。
日本に帰ったら何をしよう?
日本に帰ったら、何をしようか、、、日本企業から派遣の駐在妻。いつかは日本に帰らなければいけない、、、ずーっと働いてきて、専業主婦になって3年。ちょっと焦りも感じ始めていたのも事実。年齢もどんどん重ねるばかり、数年間もキャリアにブランクがあいてしまった、、、さて、どうしようか。
私の日本の拠点は、東京の下町。昔は中小企業が元気だったらしいですが、今では貧困と呼ばれる層の割合がとても高い区です。残念ながら、貧困は、子どもたちの学習にも影響を及ぼし、貧困の連鎖を繰り返す。よく耳にするのが3年生の壁。特に算数でつまづくらしいと。
だったら、日本に帰ったら、学習でつまづいてしまった子どもたちが、貧困の連鎖を繰り返さないための学習支援をしたい!
シュタイナー教育の学びを少しずつ深めていく中で、私はシュタイナー算数の美しさに、すっかり魅了されてしまっていました。と同時に、このアプローチだったら、算数が苦手な子どもたちにも算数を好きになってもらえるかもしれない!と思ったのです。
でも、シュタイナー算数の美しさに魅了されただけで、人に教えられるような知識は全然持ち合わせてないしかも、私はずっと文系。それなのに、算数を教えようなんて考えてしまったわけです無謀と言えば無謀です。人生どう転ぶかわかりません。
そんなこんなで、私は2020年にe-Waldorf の「シュタイナー算数・数学教育の教師養成講座レベル1を受講することに
タイトルの内容にたどり着くまでに、こんなに長文になってしまいましたので、続きは後編で