結城紬 | 菊と斧

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今年は6月に一度だけ仕事で東京に行った。

例年なら年間10回程度は東京の美術館に行っていたと思うが、今年は0回。

現在上野の国立博物館では着物展をやっていて評判が良いようだけれども、行かない。

 

 

その代わり、にはならないけれど、結城に行った。

 

 

ブログを始める前だったので、少なくとも10年以上前、おそらくは15年以上前に一度訪れたことがある。

 

 

織物に興味があったが、まだ着物には興味がなかった頃のこと。

真綿から糸を紡ぐ体験をさせてもらったことを覚えている。

今回は残念ながら織りや染色の体験コースはお休みだった。

 

体験できなかったのは残念だったが、一番の目的は本物の結城紬を実際に触れてみたいということだった。

結城紬の詳しいことは調べればすぐに出てくるので、ここでは触れない。

確かめたかったのは、地機で織ったものと高機で織ったものとの違いや、糊落とししたものとしないもの、石下結城との違い、などなど。

 

直接触れることを許されているのは限られていたが、それでも一通りは触れてみることができた。

ちょっと触れただけではたいして違いはわからないし、同じ地機で織ったものといってもものによって感触が違うこともあったし、結局は身に纏って暮らしてみなければわからないのだろうけれど、なにしろ結城紬は高価で、、、

 

実は、結城紬の古着を手に入れて冬の間着ていた。

とても軽くて着心地が良くて気に入っているが、結城紬には偽物も多いそうで、本物かどうかはわからない。