春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪ -22ページ目

春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪

地球と共にあるすべての人へ無為自然の万物がそっと囁いて来る!
「この星の一部として、互いに~戦いや邪な企てで傷つけず!命を尊重し!永久に美と実りを喜びましょうね」♪
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「涙の宝石箱~5話・完」

心の優しい少女の涙の宝石は、心が優しくなった村人たちの親切で、食物や洋服などに換えられて戻ってくるようになりました。

そんなある日、サムが少女に言いました。
「ねぇ、僕が一生懸命に考えたことを聞いて!君が言ってたことだよ。神様が君の涙を宝石に変えて村を救ったけど、それだけじゃなかったぞ。神様は君をも助けたってことだよ」
「そのとおりね。そして、わたしは村の皆が私のことを気にかけて、心からの親切を表してくれたおかげだわ」
少女は、にっこりとサムへほほえみました。サム少年は少女のことで毎日がうれしくってたまりません。

そんなサム少年は、宝石をにぎって店へ行ったり来たりして手伝いました。
でも、手の中の宝石を見つめては『きれいだなあ~!』
と、ちょっと考えようものなら足が止まります。
でも、考えないで三歩あるくと
『何に交換(こうかん)してくるんだっけ?』
と、忘れてしまいます。
そのたびに、少女のところへ戻ってもう一度たしかめます。
そして、忘れないうちに急いで「ビュンビュー!」走り出して、考えないようにして、また、止まることもせずに、お店へかけ込むのでした。
でも、そんな親切なサム少年を少女は大好きでした。

奇跡の秋が終わりました。
少女の優しい与える行いで貧しさから抜け出して豊かになった村人の全員が、冬支度ができました。
この年の初めての冬越しは、暖かくすごせるので安心です。

人々には笑顔があります。少女には、なによりもうれしい皆の笑顔です。少女は、一人でもさみしくはなく、むしろ、幸せです。

初雪が「チラチラ・チラチラ」と舞い降りる冬になりました。少女の家の屋根にも静かに静かに降っています。少女は、暖かい部屋で小窓の外の砂糖のような雪を見ながら、考えていました。

村中、皆で助け合い仲良しになったことを・・。少女は、嬉しくて胸がいっぱいになりました。

そして、少女のうれしい涙が
「ホロホロコロリン!」
と、あふれ出すと黄金に輝く大粒の純金(じゅんきん)になりました。

(おわり)
お願い稚拙な童話を最後までご覧くださり心から感謝致します。m(_)m


「いつも、ありがとうございます♪命に感謝して、今日一日を大切に暮らすように努力中です!Anyway smile♪」
(With gratitude from ゆうゆ)

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♪「続・童話の宝石箱 」
♪「自然のささやき 」
「涙の宝石箱~4話/5」

三日後、晴れた秋の朝、少女の小さな家の前に村人の行列(ぎょうれつ)が出来ていました。
窓の外を見た少女の頬は、真っ赤になりました。こんなことは初めてです!いったいどうしたのでしょう。
 
白い服におひげ姿の村のパン屋さんは、焼きたてのパンを抱えています。

お百姓さん夫婦は、野菜や果物を持っています。

蝶ネクタイの仕立て屋さんは、可愛いピンクのコートを抱えています。
太い腕のニコニコ顔の鍛冶屋(かじや)さんは、ストーブを作ってきました。
大工のおじさんは、少女の小さな家を修理しようと材木や金づちを持ってきています。靴屋さんも手に靴を持って並んでいます。
 
少女は顔が真っ赤のまま静かにドアを開けて、皆の前に出て行きました。
そっと目を上げて村人たちの親しみ深い笑顔を見た時、涙が
「ホロホロ・コロリン!」
と、水晶(すいしょう)になって足元に何個か落ちました。

突然、村人たちは我さきに!と水晶を拾いはじめたのです。
なんということでしょう。
その時、少女の涙はカラッ!と乾いて止まりました。村人の心は変わってなかったのだ・・と思ったのです。

すると、宝石を握りしめていた靴屋のおばさんが、慌てて少女に近寄りほほえんで優しく言いました。
「あんたのために、これで新しいブーツを作って来るからね」

他の村人も、口々に言いました。
「温かい毛布をこの水晶で買ってきてあげる」
「おいしいチーズを買ってあげる」

何と、村人達は少女のために宝石を暮らしの品物に変えて上げますようとしていたのです。
少女の手に宝石が触れてはたいへん!と、あわてて我さきにと拾ったのでした。
(5話へ続く)

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「涙の宝石箱~3話/5」

少年サムは、散るイチョウの葉に負けないくらい金色に光り始めた星をみつめて、じっと考えていました。

考えると足は止まり・・歩き出すと考えは止まります。考えるのが苦手な少年ですから、こんなにむずかしいことを考えたのは生まれて初めてです。
それでも一歩あるいては止まって考えました。
また一歩、あるいては止まりながら十二歩進みました。

サムには、涙が
「ホロホロコロリン!」
と、宝石になることは考える前から、わからないので止めました。

やがて
『どうして、あの少女が自分の宝石を使って、洋服や食べ物に出来ないのか? 村の人が皆お金持ちになったのに、少女だけが貧乏でいるのはおかしい』
と、わかったのです。
でも、それ以上はどうしたらいいのかわかりません。それで、また考えようとがんばってみます。

ついに、一つだけ答えが浮かびました。
それは
『おじいちゃんに相談しよう!』
でした。
サムにとってはこんなにすごい答えも生まれて初めてでしたから
『考えるっていいことなんだなあ!』
と、自分に感心しながら村長おじいちゃんの家へビュンピュー!と走り出します。

孫の話を聞いたおじいちゃんの村長さんは、驚きのあまり両手がパッ!と上がったまま、止まってしまいました。そして、両手を上げたまま言いました。
「誰が、貧しい村人に宝石をくばったのか調べていたのじゃが・・・まさか、あの娘だったとは驚いたよ」

でも、さすがに村長さんです。
「わしに、いい考えがある。まかせなさい」
と、上がった両手を下げながら胸をたたきました。
それでも、最後にぶつぶつと一言いいました。
「わしの涙も、宝石にならんものかなあ~・・」

(4話へ続く)


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