
四月になりました。白いアネモネの花がゆっくり開き始めます。悩みの葉っぱが出来るだけ隠れるように、うつむいて開きます。本当は春の眩(まぶ)しいお日様に向かって、思いっきり花びらを広げたいのだけど・・。
友達のタンポポは、まだ固い蕾のままです。すみれは今にも咲きそうな気配です。
背の高い菜の花は、暖かいお日様の色をそのまま映して咲いています。みんなお空に向かって精一杯元気に背伸びしています。
でもアネモネだけは、その白い花を下に折り曲げて弱々しく見えます。
夕方になりました。アネモネも花びらを閉じ三角錐の、とんがり帽子になりました。皆に、おやすみなさい・・を言おうとしていたその時、モグラのおばさんが原っぱの皆に大声で叫び始めます。
「みんな~!聞いとくれ!大変なんだぁ~!この原っぱがなくなってしまうらしいよ。レジャーランドとかいうものが出来るそうだよ。明日、市長さんが視察に来ることになったんですって!」
早耳のモグラおばさんの知らせで、原っぱのあちこちが急に騒がしくなりました。
(続く)

「いつも、有難うございます♪奇跡的に生かされている命に感謝を忘れずに、今年も一日一日を大切に暮らしましょうね!笑顔!Anyway smile♪」(With gratitude from ゆうゆ)
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♪「自然のささやき 」
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(The above is written by ゆうゆ)
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