「アネモネの密かな悩み」(5話) | 春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪

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「この星の一部として、互いに~戦いや邪な企てで傷つけず!命を尊重し!永久に美と実りを喜びましょうね」♪
A generous free gift from Earth! 


しかし、三人の足音の響きを耳元で聞いたその時!
アネモネは自分のすべてを賭(か)ける覚悟をしたのでした。

次の瞬間!
青空のお日様に向かって、思いっきり顔を上げ茎がちぎれんばかりに、すっく!と、立ちました。

そのアネモネさんの上品で優雅な姿に、タンポポは嬉しそうに微笑みます。

今や!アネモネは悩みのタネであるよだれ掛けのことなどは、気にかけてはいませんでした。
とにかく原っぱの皆と自分のために!それだけで精一杯でした。

その一途(いちず)な思いが、アネモネの白い花びらをより一層美しくきらめく純白に見せていました。

女性議員さんが指で触れながら、市長さんの方へ向かって大声で
「あらっ!こんなところに白いアネモネが咲いていますわよ、市長!」
と、さけびました。

すると、市長さんが何か?と不思議に思い、アネモネの前に走ってきてかがみ込みます。そして
「あーッ!これはすてきな白い花だ~!」
と、白い色の大好きな市長さんは、つくづく眺めはじめました。

さらに
「これは驚いた!何と、レースのスタンドカラーを付けているとは!すばらしく気高い花ではないか!エレガントな花ではないか!よしっ!この花をもっと植えて、この場所を自然のふれあい公園にしてみようと思う!」
と、大声で決定を宣言しました。

実は、市長さんは大変な白い花好きだと知っていた女性議員さんの思惑通りなのでした。

(続く)
晴れ今日も生かされているという奇跡に感謝しつつ「破顔一笑」で~!

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