「青い猫と虹の一族」四章~虹の一族との日々(15) | 春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪

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第一章からはテーマ「長編寓話」でね 。


「青い猫と虹の一族」四章~虹の一族との日々(15)

~愛すべき飼い主?~の巻き


このオマール夫婦は、共に四十代前半であり中肉中背で黒い髪だった。


この夫婦の外見は良く似ていた。


ただ、サムの方は見るからに、小心が目の面に表れている。


深いグレイの目は弱々しく思えた。

しかし、見る者によっては、その弱さが優しさや柔和さ、そして謙虚さと判断されて好まれた。


事実、実兄セバスチャンと同じように善良と穏和に溢れていた。


一つ、兄と大きく異なるのは・・・サムは非常に陽気であった。


それは、おそらく妻ナンシーの影響を受けていたのかもしれない。


少々気の小さな夫に対して、妻ナンシーの方は、天真爛漫を超越していた。


近所からは変人として陰で呼ばれていたが、一向に気にかけないでいられる女性であった。


その容姿は、四十代とは思えないようなあどけない笑顔と近づきにくいほどの気高さを兼ね備え持っていた。


短くカールされた栗色の髪の毛は天使の髪のように軽やかに飛び跳ねて天を目指していたし、髪と同じ色の瞳は、明るく笑いを含んでいる。


大抵の人々は、この容姿で内面を推し量るために・・・自らの内で、裏切りと受け止めて変人扱いするにいたっていた。


実際には、彼女の黒い瞳の放つ輝きに注視すれば、夫サムの瞳の弱々しさを全面的に補うかのように、意志の強さを物語っていることに気がつくはずであった。



ところが、あどけない笑顔だけを頼りにして、つき合おうとするので裏切られたと結論するのだ。


なぜなら、彼女の唇から放たれる言葉の数々は、人間離れしており、宇宙的に物事を思考する癖のある者でなければ容易に会話について行けなかったのである。



それだから、妻をこの上なく愛する夫サムや親族を別にすれば、彼女には話し相手となる人間は少なかった。


その(16)へ続く (by ゆうゆ)

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