阿波座・島田商店 | 酒リーマンのフードライフat京都

酒リーマンのフードライフat京都

京都のお酒&おつまみが大好き!お酒を愛する酒リーマン。青年よ、大酒をいただけ!

新年早々ですが、やっぱりボクの場合は
あえて通常記事を送り続けないと。

というのも、もう目いっぱい残ってますんでね。
12月のお酒のお話&忘年会シリーズ。

というわけで時々リアルタイムを挟みながら
レギュラー記事も綴ってまいります。


さてさて新年一発目のレギュラー記事。

親しくさせていただいている得意先のお姉さんがいまして、
当然ながら、お酒が大好きでいらっしゃる(笑)

お会いするたびに仕事の話は10分程度で終わらせて
新しく見つけたお店だとか、季節のうまいものの話だとか・・・。

そんな話ばかりに盛り上がってしまう商談です。


で、以前から一度、連れて行ってくださるという話で
盛り上がっていたお店がありまして、それが今回のお店。

といっても今回は飲食店さんというよりは
ぶっちゃけ実は酒屋さんなんです。

その酒屋さんの地下に試飲ができるスペースがあって
そこていろんな日本酒を楽しめるのだとか。

えーーっ!それってまるで「もやしもん」の世界!
ぜひぜひ、お連れください~、といっていて数か月。

やっとのことで願いが叶ったこの日なのです。



酒リーマンのフードライフat京都-地下入り口


大阪に詳しくないボクとしてはほとんど未知のエリア。

西長堀?立売堀?阿波座?


なんとも馴染みのない場所を歩いて行くと

急に灯りどどーん!!おー、これはまぎれもなく酒屋さん!


お店に入って奥に進むと、ありましたありました。



酒リーマンのフードライフat京都-地下入り口


これがウワサの地下セラーへの階段ですね。

なんだかすごく秘密めいていて、ソソられます。


こういう秘密基地的なものは

いくつになっても心トキメクのが男の子ってもんです。



酒リーマンのフードライフat京都-地下倉庫


その名の通り、地下はセラーになっていました。

ワインや焼酎もありますがもっぱらすべて日本酒。


階段を降りたこのスペースをさらに奥に入ります。

すると現れるのがウワサの利き酒コーナー。


酒樽の底板からなるテーブルに椅子が少々。

ここでその日開いているお酒をいろいろ試せるのです。



酒リーマンのフードライフat京都-セラー


まずはセラーを覗いてみました。

巨大な冷蔵庫のようなもので温度湿度が保たれています。


すんごく値段の高いものばかりかと思っていたのですが、

そんなことはなく、比較的手頃なお値段のものが並びます。


その代りといっちゃヘンですが、

メジャーなお酒というよりはあまり見慣れないものが揃う。



酒リーマンのフードライフat京都-お酒


こういうお店はプロの方にお任せした方がいいですね。


今回はご一緒したお姉さんともう一人後輩クンがいまして、

彼が博多出身のピチピチの入社3年目(笑)


博多でその年となると、面白いことに焼酎ばかりで

日本酒を飲んだことがないんですって!

博多の人だとそんなこともあるんですね。


そんなわけで初めての人でも入っていける

日本酒ということで選んでいただきました!!



酒リーマンのフードライフat京都-飲み比べ


なにを飲んでもグラス1杯210円というスタイル。

だったらたっぷり淹れましょうね(笑)


ここでは店員さんがすごく親切に教えてくださいます。

左から順番に飲んでみてください、とのこと。


まず左の越州。おー確かにこれは飲みやすい。

これなら初心者でもするすると飲めるでしょう。


そして獺祭に来てやや引っかかりを感じ、

和でさらに力を感じます。


確かにこの順番でないとダメですね。

逆では越州が物足りなくなってしまう。



酒リーマンのフードライフat京都-梅干し


そうそう忘れていました。ここのアテ。

梅干しと径山寺味噌のみ。


写真はついうっかり梅干しだけでしたが、

この径山寺味噌が素晴らしいのです!


もうこの2つがとにかく「ごはん欲しー!!」

と思わせて仕方ないヤツらでして。。


当然、お酒のアテとしてはカンペキ。


こんなのをチビチビやりながら、

日本酒を利いていくわけですね。



酒リーマンのフードライフat京都-おちょこ


最後の「和」についてはお猪口でもいただきました。

うんうん、確かに全然印象が違いますね。


もっと丸く柔らかくなった感じ。


これは口径による香りの違いというよりは

器の厚みや口へのあたりの違いによるものでしょう。


酒リーマンのフードライフat京都-道具


お店の中には酒造りの道具や



酒リーマンのフードライフat京都-おちょこ群


たくさんのお猪口たち。


店員さんからいろんなお話をお聞きしました。


現在の社長さんが、酒屋としては勘当モノで

当時、地酒に特化し出したそうです。


大阪の飲食店には大手のお酒しかなかった頃、

こちらが初めて地酒を売り出したのだとか。


この地下セラーも地下だけに水がひどくて

ここまで落ち着くのにかなりの時間を要したそうです。

まさに水都なんですね、大阪は。


この場所は営業前の飲食店さんがいらして

利き酒してお店で使うお酒を決めてもらうためにつくったそうです。


今ではこうして一般にも開放されていますが、

営業時間が19時までなのと少しだけ決まりごとが。。


それはお店のHPをご覧ください。→★★★クリック



酒リーマンのフードライフat京都-部屋


壁には1冊ずつ借りていきたくなるような

お酒に関するたくさんの本。貴重なものも多いようです。


ここにいるだけで、日本酒好きならワクワクしちゃいます。


会社帰りのスーツ姿の男性がお一人で

いくつかの一升壜を前にたしなんでいらっしゃる。


ステキですよね~。

会社帰りの趣味としてこんなにカッコいいものはない。


ボクみたいにダラダラ飲んじゃいけませんね(笑)


酒リーマンのフードライフat京都-テーブル


この日の全景です。


アップばかりだと臨場感が出ないことに気付きまして。

苦節(笑)6年目にしてやっと気付いた!?


この方が雰囲気は伝わるでしょう?

右に1つ出ているグラスは和らぎ水です。


これが吉野杉で作られた酒樽の底板のテーブル。

真ん中からグラスを好きなだけ@210円。



酒リーマンのフードライフat京都-夢衆


3杯とはいえ、アテも少しだけですし、

いいペースで飲んでいると結構酔いますからご注意。


個人的には純米酒が好きなのでお任せリクエスト。

2回戦目はこちらをいただきました!



酒リーマンのフードライフat京都-夢衆


最近では梅酒で有名な奈良の梅乃宿さんですが、

こちらは「堺の地酒」を目指しているのだとか。詳しくは→★★★


ふふふん♪いいじゃない~♪

こうなってくると入社3年目クンも少し無口に(笑)


酒リーマンのフードライフat京都-梵


お連れいただいたお姉さんはこちらチョイス。

なんと「BORN!」と書いて「梵」!あ、逆!?


大阪人だとカツサンドが食べたくなる名前ですね(笑)


バンドマンだったボクとしては頭の中で

リッチーブラックモアのリフが刻まれます!


それは「BURN」・・・。うっ(痛)

あ、メタル系のギター雑誌の名前も・・・グフッ(痛)


酒リーマンのフードライフat京都-夢衆梵


そして純米の利き比べ。

あぁ、こういうの楽しい。


どちらがいいとかでなくて「違う」ということ。それが楽しい。

あぁ、こっちはこんなだけどこっちはこんなだーって。


こちらの島田商店さんは吟醸系がお好きなようで
純米もかなり磨いたものが多いようです。

ボク個人はもともと実家の母親が吟醸嫌いの本醸造好きで、
ボク自身もフルーティなのより食中酒向きの方が好きな性質。

東北の酒に出会ってからだいぶ考えは変わりましたが、
それでもやっぱり中庸が好きなのは変わりません。

これだけお酒が好きなボクですが、
どうやらメインがお酒にはならないようです。

食事だったり会話だったり夢想だったり。
その傍らには必ずお酒がいるのですが。


酒リーマンのフードライフat京都-古酒


さてさて、最後は島田商店さんの得意技ともいうべき

古酒の世界を垣間見ます。


比較的飲みやすいものを選んでいただきました。


亀甲のラベルもかっこいい老亀。

もはや樽熟成の焼酎のような黄金色。


もうひとつはやはり梅乃宿さんのもの。



酒リーマンのフードライフat京都-古酒飲み比べ


おー、確かにこの力強さは古酒ならでは!!

一瞬だけ老香(ひねか)だけど、紹興酒のような熟成感。


ボクは日本酒の古酒は飲み慣れませんが、

この世界はまた新しい壁を開いていますね。


どちらも本醸造なところからすると、

やはり長期熟成には適度なアルコールが必要なのでしょう。


新しくデザート的にたしなむのもいいかもしれません。


酒リーマンのフードライフat京都-島田商店


いやぁ、すっごく楽しかったなぁ、島田商店さん。


いろんなことを教えてくださりながらも

それは決して押しつけがましいものでなく。


「あぁ、この人、本当に日本酒が好きなんだなぁ。」

と思える愛情たっぷり・熱意たっぷりのお話です。


相変わらずご一緒したお姉さんも面白く、

なんだか最近は他人だとは思えない程の似通いよう(笑)


こんなお店が近くにあれば、確かに

「会社帰りにちょこっとだけ新しいお酒を」ってなりますよね!


いやぁ、ステキな経験でした。

ありがとうございます。ごちそうさまでしたー!



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島田商店
大阪市西区立売堀3丁目5番1号
06-6531-8119
http://www.sake-shimada.co.jp/