このお店にうかがうのは本当に久しぶりになっちゃいました。
前回記事にしたのが2008年の2月ですから、もう2年くらい前になるのですね。
京都のラム専門店としてあまりに有名な「カオロウ館」さん。
「ラム肉だけを使った料理で四半世紀」という老舗でもあります。
未だに「カオロウ館」でググると本家のサイトの次にボクの前回の記事が上がってくるので、
結構みなさんに読んでいいただいた記事でもあるみたいですね。
今回はボクも含めて若干落ち着きのある男性4人で「大人のカオロウ館」さんです。
前回は大人数のパーティーバージョンでしたからね。
季節はこれもまだ12月の初めの頃。
12月8日はジョンレノンの命日としてよく飲みに出たものです、なんて話題をしていた頃。
カオロウ館さんの一つの顔は、サッポロラガーが置いてあること。
いつもならむしろそのサッポロラガーを飲みに行くようなところもあるのですが、
今回はある方の秘蔵っ子のシャンパンをいただけることになりまして。
なんと’93年もののブラン・ド・ブラン!!
なんという贅沢な!こんなのめったにいただけませんね。
クリスマス前でもありましたが、これだけですごくメリクリな演出ができるのが素晴らしい。
男性4人ですが、おかまいなしでカンパイ~っ!!
さすがに色調といい香りといい味わいといい、結構な熟成感が出てきていますね。
ただその分、ワイン自体のもつ骨格というか風格をかなりドスンと感じられる一杯です。
シャンパン越しに見えるのは今宵のカオロウ館さんでの最初の1品。
必ずここから始めなければいけないルールになっている、マストなアイテムです。
はい、出ました!!ピクルス!!!
このピクルスがまたべらぼうにうまいんですね!
ボクなどのお子ちゃまにはとても解析不可能なほどに、
ニンニクやスパイスが絶妙に効いたお酒飲み泣かせな最高のピクルスです。
おいおい、リュイナールはもったいないんじゃないか、とついツッコミを。。
これはやっぱりサッポロラガーで行きたいところ。
続いてはまだヌーボーが解禁になって2週間程度でしたので、
今年の旬の味をいただきました!こちらはドメーヌ・ロシェのヴィラージュですね。
なんだか今となってはボジョレー・ヌーボーと聞くと、
なぜか「笑い飯」を思い出してしまうようになりました(笑)
「鳥人」は面白すぎて死にそうでしたよ。
さぁ、いよいよラムシリーズが始まります!ラムづくしです!
まずはカオロウ館・三種の神器と呼ばれるうちの一つ「マリネー」!
久々にカオロウ館にうかがったボクはまたこれをいただいて悶絶!
うぉ~~~っ!!!っくーーーーっ!!なんですか、これは~!!!素晴らしい!!
ラム肉の臭みは全くといって感じられません。
マリネーらしい酸味とケッパー等の各種スパイスが織りなす複雑な味世界。
その中でやわらかな食感をもって口に迎えられるラムはむしろもっとも優しい味わい。
ラムらしさ、というかその香りは実は感じられるんです。
口の中で租借してマリネー感とラムの肉感を楽しんで飲みこんだ後に、
フッと鼻から抜ける独特の香ばしさ、ふと香る異国情緒漂うような風味。
それがカオロウ館さんならではの上品なラム感の演出なんですね。
ジンギスカンのような全面押し出し型とは全く逆の発想。
はい、「カオロウ館・三種の神器」の二品目「タタキ」の登場です。
「ラムでたたきなんてできるの~っ!!」という声が聞こえてきそうですね。
これができちゃうんですね~!!
なんだか洋風のかつおのたたきみたいなビジュアルでしょ?
これがまた上品に適度なラム感を残しながら、
さっぱりといただけちゃうというミラクルなラムの調理方法。
さすがにヌーボーはすぐ無くなっちゃって、次の1本が登場です。
普通なら泡→白→赤、というのがセオリーでしょうけど、
今回は赤がヌーボーということもあったし、白がコイツだったので逆にしてみたのでした。
「ブーズロン」 アリゴテ。
しかもこやつはあのロマネコンティのオーナーが造ったアリゴテなんですw
そういうウンチクに弱いのが男の子(笑)
アリゴテというのはシャルドネと比べてなかなかメジャー感がないですが、
いただいたこの味わいは素晴らしくミネラリーな香り。ミネラルリッチ。いやぁ、素晴らしい!
ラムの方はいよいよ「カオロウ館・三種の神器」も最後の一品「湯引き」です。
アンデスの紅塩をつけていただくという食べ方で、
あくまでもさっぱりと、それでいてラムのもつ風味を活かした方法ですね。
湯引きされたラム肉はご覧のようにうっとりするほどに美しい。。
たたき同様に若干のレアさを持ちながらも、余計な脂をさっと落としたさっぱりした味わい。
一般のラムにイメージするワイルドさは奥の方に影をひそめ、
全体にかなり上品に仕上げられた絶品です。
先ほどのたたきよりもこちらの湯引きの方がブーズロンには合いますね。
いやぁ、これはまた贅沢だな~っ!!!
というわけで、みなさん、今回はここでおしまいです(笑)
いつも血管ブチ切れ調までは行かずに、カオロウ館さんのトンマナに合わせて
あくまでも上品にお送りしております今回の酒リーマン’ズ「カオロウ館」さん。
うふふふふっ!!
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仔羊料理 カオロウ館
京都市下京区木屋町(又は西石垣)通り四条下る斉藤町
075-341-5736