短期的に観察すれば、インフレ率が高いと失業率が低く、インフレ率が低いと失業率が高いという関係が見出されるが、その インフレー失業率 の右下がりの曲線を発見者に因んでフィリップス曲線と呼んでいる。それではなぜそのような関係が発生するのだろうか。
その理由の主な原因も労働市場の調整の遅れであると考える。
理由は以下の通りである。
なんらかの理由で物価の上昇が起こっても、労働市場の調整の遅れで賃金の上昇はすぐには始まらない。前のブログで見たように、利潤=付加価値ー労働コスト+X
であるから、物価の上昇すると名目付加価値が増加し、企業の利潤が増加する。利潤率が高い状態では企業群はさらに利潤を獲得するために事業拡大投資、労働者の雇用拡大を行う。従って、失業率も低下すると言う減少が起こる。
逆にインフレ率が労働賃金上昇以下になると、
労働市場の調整遅れのために賃金の低下が遅いため、企業の利潤率が低下し、企業群は事業縮小、リストラ等を実行する。そのために失業率が上昇する。