生産システムの中でつくり出された付加価値は、その生産に貢献した要素に分配される。その要素は、労働力、地代、資金代(利子)、の三要素に大まかに分類できる。
 それぞれは、その限界生産力均等則によって、分配される。そしてその三要素に分配された後残るものが利潤と言えよう。式で書けば 
 
 付加価値=労働費+利子+地代+利潤   であり、変形して
 
 利潤=付加価値-労働費-利子-地代   となる。

 労働費は労働市場によってその供給量、賃金水準は決定されるし、利子は金融市場によってその供給量、利子率は決定される。地代もその不動産市場によって供給量、地代は決定される。
 前に書いた様に企業がどれだけ生産するかは、利潤の大きさによって決定される。生産なくして賃金や利子や地代は発生しないため、ある程度の利潤がでるように各市場は相互に影響しあいながら、その均衡水準を決定される。
 たとえば労働市場が売り手市場になり賃金水準が上昇すれば利潤水準が低下し、生産水準が下がり、賃金水準が低下し、結局適正利潤になるように市場調整される。
 利子率、地代水準についても同じことが言える。
 つまりそれぞれの生産要素市場は、利潤を含めて、独立したものではなく、相互に影響しながら、ある程度の生産水準を維持するように決定されていると言えよう。
 もちろんそそれぞれの市場調整速度の違いは大きく、特に労働市場は調整が遅いため、それが景気循環の原因にもなっていると考えられように、現実にはその均衡水準点を上下しながら、調整されている。
 いずれにせよ利潤なくして、生産もなく、各市場当事者は、利潤が出るような相互生産市場の均衡水準を受け入れざるを得ない。そしてその力学により利潤というものが発現されると言えよう。