卒業式に出席するか否か、迷ったあげく出席することに決めた。
この決断に至るまで、いくつもの葛藤があり、妥協に妥協を重ねて、ひねり出した結果だった。
ひとまず大学生活を振り返ってみたのだ。
するとすぐに入学式の記憶を想起した。
つまり、思い入れもない大学で謳歌することもなく、ただ暇を持て余していた結果一つも思い出が無かったのだ。
それでも、たくさんの人にお世話になり、感謝の気持ちは伝えなければならないことも事実。
これっきり会わなくなる友人もちらほらいるし、せめて挨拶だけでもしたい。
という経緯があり、出席しない理由もないし、出ることにしたのだ。
あっという間に卒業式は終わった。
それにしても祝辞と式辞の長いこと長いこと。
加えてキリスト教の大学であるため、二度も賛美歌を歌うはめになった。
とまあ、期待通り感動があり、想像通り涙がある卒業式だった。
卒業式に涙はつきものだが、よく言い訳に使われるのが花粉症。
明らかに泣いているくせに、花粉症のせいにしてそれを認めないのだ。
だが、花粉症のおかげで涙している人が増えていることは事実だし、そのぶん卒業式が感動的なものになっているのではないか。
卒業式と花粉症の時期がたまたま重なっているため、このような現象が起こっているにちがいないが、そもそもこれは偶然なのか必然なのか、はたまた神の誤算なのか。
別にどうだっていいことだけど、ひとまず神様からの贈り物ということにしておこう。
ただ言えることは、僕は卒業式で泣いてないし、花粉症でもないということ。
以上。