よみがえる悲劇の記憶 | あるバレエママの告白

あるバレエママの告白

デンマークの暮らし、教育、子どもたちを通して知ったバレエのこと、旅行の話などなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

2019年4月15日の夜、「ノートルダム大聖堂が焼けている」と知らされて、ニュースを開けて、尖塔が焼け落ちる映像が目に飛び込んできた時のショック、忘れません。


とても悲しいことに、今日、全く同じ体験をしなければなりませんでした。


今年、築400年で9月には祝賀行事が開催される予定だった、コペンハーゲンの歴史的な建築物、旧証券取引所が炎上してしまったのです。


ファミリーチャットで事件を知り、ニュースを開けて、「Nej、Nej、Neーj」「もうこの映像勘弁してよ〜〜」と、愕然としてしまいました。


コペンハーゲンのトレードマークの一つ 、4匹の竜が絡み合う形をした尖塔がとても好きでした。


https://youtube.com/shorts/DPYwdSopmp4?si=0qy9OR9ZOAiJcfrP


今日は、退位された女王さまの誕生日だったので、尖塔が国旗で飾られるはずだったのではないか?と思います。


外装は、前を通るたびに思わず敬礼したくなるような歴史の威厳を感じさせるものでした。


中に入ったこともありますが、内装も素晴らしく、多くの芸術作品が展示されていました。


朝7時半に消防に通報があって、必死の消火活動が行われましたが、屋根は焼け落ち、残念ながら建物の3分の2が全焼してしまったようです。


駆けつけた人たちによって重要文化財が運び出されていました。


色々な部分が、ノートルダム大聖堂の火災と類似しています。


日付けまで重なっているのですから!


旧証券取引所も400周年祝賀行事に向けて修理中でした。


火災の原因はわかっていません。


パリの火災も結局原因不明となったようです。


古い建築物を扱う時に必要な、きめ細かな注意の何かが足りていなかったのではないか?と想像しますが、おそらくわからないままになるのでは?と思われます。


あの建物がもうないなんて、本当に寂しくて悲しいです。人間の創造物の中には夢のように美しいものがあるけれど、どれもこれも、なんて儚いのでしょう!


尖塔の4匹の竜が建物を災難から守ってくれる筈だったのに……あっけなく消滅しちゃいました。


ノートルダムには新しい尖塔が再建されていたけれど、竜の尖塔は再建できるのだろうか?


わかりません。