ここ1週間ほど好天気が続いているデンマーク、気温も毎日確実に上がり、最高気温27℃なんて日もあります。
日本で言ったら晩夏の残暑と言ったところかと思われます。
8月の終わりから9月の上旬にこんな日が続くことは、デンマークでも珍しくありません。
こんな残暑の日々を、我が家のデンマーク人は「インディアン・サマー」と呼びます。
そして私は、
「『インディアン・サマー』って言うのは秋の終わり、つまり11月の暖かい日のことで、今じゃない」
と言って反論します。
そして、この「インディアン・サマー討論」はほぼ毎年繰り返されてきました。私が無気になって反論するので、主人はワザとこの時期に「インディアン・サマーだ〜〜」と言ってる感があります。
デンマークの気象庁によると、「インディアン・サマー」には正式な気象学的定義はなく、「紅葉と季節外れに暖かい気温が組み合わさる」と言うのがその特徴で、「夏の暑さ、できれば18~20℃程度、晴天、太陽の光が低く、植物が黄金色に輝く秋の時期である」だそうです。
そして、夏の暑さが10月まで続くことが滅多にないデンマークでは、インディアン・サマーと言う現象はあまり知られていないようです。
10月は肌寒くても美しい季節なのですが、11月になると、紅葉どころか既に木から葉は落ちてしまっているし、日がグッと短くなって、「今日、太陽のぼった〜???」って叫んで、誰でもいいから聞いてみたい衝動に駆られるくらい灰色の日もあって、デンマーク、もう薄暗いの、なんのって!
「一年には16の月がある、11月、12月、1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、11月、11月、11月」
これは、Henrik Nordbrandtと言うデンマークの詩人が書いたとても有名な詩で、11月の憂鬱さが見事に表現されています。
11月とインディアン・サマーを結びつけるのはデンマークでは難しそうです。
今年の8月は秋のように寒い日があったし、今朝、空を見上げたら真っ赤に染まった葉っぱも見つけたし、ちょっと早いけど、今がインディアン・サマーってことで、もういいか!です。