頂いたフキとレシピで作ったフキ菓子が完成しました。
それは、自分ひとりでは(作ろう)と頭に浮かぶことが絶対になかった、気の利いたおもてなしお茶請け菓子でした。
フキに重量の30%の砂糖をまぶし、しばらく置いて水が出た後に鍋で煮詰めて、水分がなくなって来たらザルに開けて乾燥させ、適度に乾燥したらグラニュー糖を振りかけて出来上がり。
上品な甘さ加減がフキの風味を引き立てていて、緑茶にとても良く合う美味しいお菓子です。
レシピには小分けにして冷凍可能とありましたが、あっという間に無くなっちゃいそうです。
フキと言えば、やはり5月から6月が旬で、デンマークのスーパーによく出回っている、庭のある家庭では育てていることが多い野菜?フルーツ?……に、ルバーブがあります。
今でこそ日本でも知られているルバーブですが、一昔前は「え?ルバーブ?それ何!」って感じだったと思います。
私が初めてルバーブを食べたのは、デンマークに来たばかりの頃、義母が作ってくれたルバーブのタルトでした。
当時義母は庭の一部を趣味で家庭菜園にして、今思うと(良くやっていたよな〜!)と改めて感心するような沢山の種類の無農薬の野菜をせっせと育てていました。毎年何もしなくても勝手に芽を出して育つルバーブもあり、「これはルバーブ(※デンマーク語ではラバーバ)って言うのよ!ケーキやデザートに使うと美味しいのよ!」と、実物を見ながら教えてくれました。つまり、ルバーブをケーキやデザートに使う食材として初めから紹介して貰えたわけです。
スーパーの野菜売り場でルバーブを見つけて、フキかどうかはわかりませんが、自国にもある何かの野菜と勘違いしてしまい、買って帰って料理をしたら、あんまり酸っぱいんでギョッとして、違うと気づく、と言うことはありませんでした。
こんなことを書くのは、そう言うハメに合ったアジア系の人の話を聞いたことがあるからです。まあ、それも情報が少なかった少し前の話ですが……。
念のために、これがルバーブ。赤く、フキのように真ん中に空洞もありません。
今年も、普通にケーキにしてデザートに食べました。
そうだ!フキのようにお洒落なお茶請けが出来るかも?
そう思い立って、ただいま作成中です。風で乾かしているところ!
ルバーブは比較的柔らかいので、フキのレシピと同じように作ったら、案の定、形が崩れて失敗感があります。
砂糖に漬けた後、ルバーブだけを取り出して、水だけを煮詰めて何度かルバーブにかけて作ると良かったらしいです。
次回はそうして作ろうかな?
まあ、これもなんとか食べられるものにはなるでしょう!