初めてのお泊まり | あるバレエママの告白

あるバレエママの告白

バレエしている息子のこと。それを母として観察する私が考えたこと。デンマークの暮らし、教育などなど、ふと頭に浮かんだことをそのまま書いてます。

「お母さん、病気で今晩Tの世話を出来そうにもないんだ」


長男から連絡があったのは金曜日の朝でした。


その日は、嫁が夜勤で、長男は日勤、私は夜勤の嫁が出かけて行く少し前に彼らの住む街のアパートに行き、長男が帰宅するまで3時間程度孫のT君の世話をする予定になっていました。


嫁が産休から仕事に戻ってからと言うもの、2ヶ月半の間、基本的には我が家で朝から夕方までT君を預かり、どちらかが夜勤の日は上に書いたように私が午後から彼らのアパートに赴き日勤だった方が帰宅するまでT君の世話をする、と言う毎日が続いていました。


長男も、嫁も、大学病院に勤める医師で、かなり忙しい毎日を送っているのですが、最愛のT君のために、一番いいと思われる近所の保育所の席があくまで、毎日少し離れた我が家までT君を預けにくる、と言う選択をしました。


そんな2人と孫のT君のために(できる限りのことはしたい!)と言う思いから、孫のT君をフルタイムで預かり始めた私でした。


でも、T君が来始めてからと言うもの、夢のように楽しい毎日で、それがもう直ぐ終わってしまうことに、今はとてつもない寂しさを感じています。


だから、金曜日に、長男が病気で仕事に出かけられそうもなく、その状態で、嫁が夜勤で働いている夜を、今でも必ず一回は起きるT君の世話をする自信がないと言う連絡が入った時、私は直ぐに答えました。


「T君はうちに泊まりがけで預かるから!」


そして、13ヶ月のT君は、ママに連れられて、お泊まり道具一式を持参して、生まれて初めて他所に一人でお泊まりするためにやって来たのでした。


夕食を食べさせるまでは経験済みでしたが、夜を一緒に過ごしたのは初めてで、どうなることやら少し不安がありましたが、私も伊達に5人の子を育てた訳ではないので、いざ始まってみると、体がコツを覚えていて、すんなりと夜が過ぎ朝が来てしまいました。


幸い私は、夜中に起こされても、直ぐにまた眠れる体質に出来ています。


孫のT君は私によく懐いているので、ママやパパが恋しくて泣くと言うようなことも全くなく、赤ちゃんの優しい香りに包まれて、それはただただ昔懐かしい、若返ったような気分になれる喜ばしい体験でした。


1泊だけだったお泊まり会は、翌日、今度は嫁の方が、同じ今流行っているらしい吐き気をもよおす病いに倒れてしまい、2泊に変更になりました。


でも、そのことが超自然のことであるかのように我が家の週末の生活に溶け込み、ケラケラ笑い、ヨチヨチ歩きを披露しては主人と私のハートをとろけさせる孫のT君でした。


長男はお陰様でなんとか回復して、T君は今日無事にパパとママの元に帰りました。


バイバイするT君が愛しすぎて、今私はT君ロスで涙が出そうです。いや、実際目から涙が溢れている状態でこのブログ書いてます。


孫の可愛さは、想像を遥かに超えたものですね〜〜!


長男が、我が家で覚えた芸をママとパパに披露するT君の動画を送ってくれました。


病み上がりで辛そうだった長男も、まだ治っていない嫁も、動画の中で嬉しそうに笑っていました。


恐るべし赤ちゃんパワーです。


明日はきっと2人とも元気に仕事に出かけていくことでしょう!


私は私のできることで、これからも精一杯協力するからね!


フレーフレー!頑張れ!仕事をする若いママとパパ!


そしてT君、またいつでも泊まりに来てね〜〜!