願書用の動画作り | あるバレエママの告白

あるバレエママの告白

バレエしている息子のこと。それを母として観察する私が考えたこと。デンマークの暮らし、教育などなど、ふと頭に浮かんだことをそのまま書いてます。

公式には冬休みだった今週ですが「自主トレは出来るだけするように!」と担当から言われていた研修生たちでした。


12月9日に左足に残っていた三角骨除去手術を受けた息子は、術後3ヶ月でようやく本調子を取り戻す方向に向かっています。


遅れを取り戻すため、毎日まじめに劇場に通い自主トレーニングをしていました。カンパニークラスにも出席していたようです。


今週中に、サマーを受講する学校に提出しなければならない動画を撮影したい!と計画していたのも力が入っていた理由です。


学校から推薦してもらえるけれど、願書と動画を送るのは一般からの応募と同じで、変なものを送るわけにはいきません。


動画には、バーでプリエ、バットマン・タンデュ、ジュテ、グラン・バットマンなどのステップが、センターではアダージョ、ピルエット、フエテやヴァリエーションが、そしてコンテの作品が一つ含まれていなければなりません。


冬休みに入る前に、ピアニストに相談して、ステップにあった曲をいくつか弾いて貰い、録音して持ち帰ったものを組み合わせて全部で15分くらいになるように編集したりしていました。


1週間自主トレした後、今日、土曜日に、主人と私が駆り出されて最終的に撮影することになりました。


「14時頃に来て!」と言われて行くと、撮影の準備はちゃんと整っていました。

照明がとても良い稽古場なので撮影にはうってつけだそうで、ちょうど空いていてよかったです。


王立劇場旧舞台が見渡せる眺めのいい稽古場です。


窓と窓の間から見える外の景色が綺麗だったので、それを写したかったのですが、それは写っていませんでした。でも、願書に添付する写真を撮影している主人と息子が鏡に写っていたので載せておきます。


主人が撮影係、私は音楽をスタートさせる係でした。


スーッと一発で息子からOKが出るものもあれば、そうでないものもあり、全部撮り終わるまで随分時間がかかったけれど、息子が踊るのをみるのは久しぶりで全く長くは感じられずとても充実した時間でした。


コンテの作品として選んでいたのは、ローザンヌ国際バレエコンクールの課題作品の一つ、ウェイン・マクレガーの『幽玄』でした。


日本語のタイトルで興味をそそられて、踊ってみたいと思ったみたいです。


「おー凄〜〜いこのピルエット!」「わーいい足してるよな〜」などなど、優勝した下の男子をベタ褒めしていた息子。ローザンヌで『幽玄』を踊った子たちの色々なヴァージョンをみて振付を学んでいました。1週間で覚えたくらいじゃ表現しきれてないと感じる場所が多いらしく、息子は「ありゃりゃーーー」「ダメ、ダメー」とか言いながら横で録画したものたちを見比べて選んだり、編集したりしています。


でも、なにはともあれ動画は完成しそうで良かったです。


これで無事に息子も冬休みの最後の1日をのんびり過ごせそうです。