とりあえず無事に済んだ手術 | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

9日(金)、息子の三角骨除去の再手術が無事に済みました。


当日は、少し遠い場所にある病院に朝の7時に着いていなければならなかったので、朝、6時15分に家を出ました。


前回同様、主人も仕事を調整してくれて、運転手として一緒に来てくれたので心強かったです。


前回(5月)手術した時は、患者以外は、関係者が1人しか病棟に入ることができなかったので、念のために主人と2人で付き添って良いものか看護師さんに尋ねたら、「あ〜〜コロナのこと気にしてるなら、もう終わったからいいのよ」との答え。


前回は、患者はPCR検査の陰性証明が必要だったけれど、それもなくなりました。マスクをしている人に関しては、前回もそうでしたが、整形外科では全く見かけませんでした。


比較的軽い手術でも、手術は手術、受付が終わった後、慎重な術前検査が行われ、8時頃にベットに横たわったまま息子は手術室に運ばれていきました。


前回私は麻酔が効くまで付き添ったのですが、今回は病棟でお別れして、待合室で待機していました。


日本では、内視鏡手術をライブ放映してくれる病院もあるそうですが、ここではそれは出来ません。前回の手術でも、除去した骨をこの目でみたわけではなく、施術医の言葉とカルテの記述を信じて疑わなかったし、それに間違いなかったと信じたいけれど、もしライブ放映が可能だったら見守りたかったです。


手術が終わって、息子が術後監視室に移動したので来て下さいと私の携帯に連絡があったのは、10時半頃でした。


監視室に入れるのは関係者一人だけ、ということで、私が行き、息子が回復するのを見守りました。


11時頃に主人が待つ病棟に戻り、洋服を着替えて、施術医を待つこと約1時間。


整形外科は看護師で溢れていて、皆さんとても忙しそうでした。患者が沢山いるらしく、病室が埋まっていたので、私たちは廊下で待機していました。


息子の麻酔は既に完全に切れていて、足の感覚が戻っていました。動かした感覚は良好で、息子によると、既にサッパリした感覚がある、とのことで、ホッとしました。


そして、手術はつつがなく行われたこと、5x5x6mmの左足の三角骨は、周辺の瘢痕(ハンコン)組織と共に無事に除去されたこと、の説明を執刀医から受けました。


瘢痕と言うのはウィキペディアによりますと、


瘢痕(はんこん)は、潰瘍創傷梗塞による壊死などによって生じた、様々な器官組織欠損が、肉芽組織の形成を経て、最終的に緻密な膠原線維結合組織に置き換わることで修復された状態」


だそうで、


要するに内部組織が腫れて出来てしまった組織なのだと理解しますが、息子の左足には、もともと炎症のための瘢痕組織があったそうで、その影に二つ目の三角骨が隠れていて前回は除去できなかったらしいです。


今回除去できた三角骨は、前回除去したものよりも大きく、息子も、私も、想像していたよりも大きかったので驚かされました。


息子に、痛みと、なんとなく完全に除去し切れていない、と言う感覚があったのは、当然のことでした。


とにかく今回は、全てサッパリとって貰えたらしいので、後はリハビリに励むだけです。


私たちは12時頃に病棟を出ました。


息子は監視室で小さな卵サンドイッチを頂いて食べましたが、全身麻酔で昨晩から絶食していたためにお腹がペコペコ。私たちもお腹が空いていたので、持参したお弁当を待合室で食べた後に帰宅しました。


前回と同じく、松葉杖をお借りして帰りましたが、家の中ではもう普通に歩いています。


月曜日の明日から、高校は普通に通い、劇場でのリハビリも始まります。


周りの人に、普通の状態でない、と言うシグナルを送るために、暫く松葉杖で登校するそうです。


前回もそうでしたが、今回も痛みはほとんど無く、念の為に処方されたモルヒネは必要ありませんでした。


クリスマス休暇前に、手術、直後のリハビリ、そして抜糸を済ませることが出来るのは本当に幸いでした。


「この痛みがあっては、5年後にバレエを続けられている気がしない、バレエは断念しようと思う」


息子からそう告げられたのは、ちょうど一年前でした。


5歳の時から頑張って来たのに、勿体無いな〜って思ったけれど、体がダメなら仕方ない、と、息子の決断を直ぐに受け入れました。


でも、その後の検査で、「ない」と言われていた三角骨が両足に見つかって、その時は正にPK戦で勝利を勝ち取ったような喜びと共に手術に承諾した息子でした。そしてバレエのスケジュールの都合が良かった4月に手術が決まったけれど、手術当日に執刀医がコロナに罹って1ヶ月延期になり5月に手術を受けて、その後右足は思い通りになったけど、左足は不満足なままで、色々治療してもらったけど良くならなくて、残留骨があることがわかって、最終的に今回の再手術に辿り着きました。


大変な1年間だったけれど、トンネルの先に明かりが見えて来たようです。


丸々1年間、満足にトレーニング出来ていなかったにも関わらず、息子を信じて励まし続けてくださったバレエ学校の先生方に感謝します。


皆さまにもご心配をおかけしました。


そして、いつもお付き合いいただき、ありがとうございます。