先週の木曜日のことです。
孫のT君のところに遊びにいくのに、T君のアパートの側にあるケーキ屋さんでお土産を買うことにしました。
以前から前を通るたびに気になっていたそのケーキ屋さんは、クッキー生地をクリームなどで飾り付けたプチフールの専門店です。
待つ必要がないように前日のうちにケーキをオンラインで予約しました。
ところが、おかしなことに、直ぐにメールで送られてくるはずの領収書が届きませんでした。お金も引き落とされていなかったので、どうしたのだろう?直ぐにピックアップ出来なかったら嫌だなぁ〜と不安になりました。
当日になってもメールは届かなかったので、もう一度サイトを開けてみました。そして、先週は秋休みでお店が閉まっていることがわかりました。
その時は、(なんだ!それでメールが届かなかったのか!せっかく美味しいプチフールを食べるチャンスだったのに!)と思っただけで、カード情報などを打ち込んでいたことを全く気にかけていませんでした。
仕方がないので、別のお店でケーキを買ってT君を訪ねました。嫁に近所のケーキ屋が秋休みで残念だったことを話すと、優しい彼女は、「今度来る時は買っておくから」と言って慰めてくれました。
ところがです。1週間後、つまり今週の木曜日の16:30頃、私の携帯がなりました。
「レッカーベーアーですが、ご注文のケーキをお預かりしているのですが、いつご来店されますか?」
先週のケーキのことはもうスッカリ忘れていたので、
は〜〜〜???
って叫んでしまいましたよ!
なんらかのミスで、私のケーキは1週間後に引き渡されるように変更されて注文されていたのでした。
20日の15時引き渡し用に注文したことを私はハッキリと覚えていたので、狐につままれたような気持ちでしたが、それを証明するものは私にはありませんでした。
そして26日(水)に私の口座からお金が引き落とされていたことにその時初めて気付きました。
もし、近所に住んでいる嫁たちが家にいたら、取りに行ってもらって、あげることもできたのですが、彼女たちは只今旅行中で留守です。
「後20分で閉店ですが、今日中にピックアップされますか?」とお店のお姉さん。
「それは無理だし、今日のために注文したケーキではないし、いらないんだけど、なんとかなりませんか〜!」と私。
「それでは担当のものに変わります」とお店のお姉さん。
そして出てきたのはデンマーク語がダメそうな、英語を話す別のお姉さん。
「申し訳ないんですが、デンマーク語で話してくれませんか?」と英語で伝える私。
「デンマーク語はあまり得意ではありません」と英語で答えるお姉さん。
仕方がないので、デンマーク語を混ぜながら、英語で事情を説明しようと試みる私。
でも向こうは「今日引き取るように注文されていた」の一点張り。
ちなみに、デンマークはデンマーク語の国だけど、コペンハーゲンに近づけば近づくほどデンマーク語が通じないお店が多くて、私のように英語が苦手な人間にとってはとてもとても不便です。
「領収書も届いていたはず、スパムに入って気づかなかったのではないですか?転送するからみてください」
と言われて、一旦電話を切る。
そして、メールボックスには2通のメールが束になって届いていました。
27日用に注文されたケーキの領収書でした。
受信ボックスは当然のこと、迷惑メールにも初めて届いたメールでした。
もう、なんでそんなことになったのか?全く意味がわからなかったけれど、その時点で、このケーキ、もう取りに行って食べちゃうしかないな!と言う気持ちになっていました。
そして、電話をかけて、デンマーク人の方のお姉さんに翌日取りに行くことを伝えました。
そして昨日の金曜日。
これがそのお店の外観です。
美しく並べられたケーキたち。美味しそうです。ケーキに罪はないしね!
そして持ち帰った12個のプチフールたち。綺麗でしょ!
168クローネ(日本円で約3300円)なり。
自分のためだけに買うことがないケーキです。
今日中にお召し上がりくださいって言われたけど、そんなの無視です。一人でこんなに食べれるわけないし!
今日やって来る、娘とその彼氏と一緒に頂きます。ここに書いて少し気分が晴れたし、後は美味しく頂くしかないですもんね!
追記: プチフールはどれもとても美味でした。クッキー生地のものもあれば、バターケーキ生地のものもあり、生地にもクリームにもそれぞれ独特の味わいがあり、直径約4cmと小粒なのに味がギッシリ詰まっていて、これは柚子?それともパッションフルーツ?この生地にはリコリスが使われているね!このクリームはラバーブ?と娘たちと分けあって、一口一口当てっこしながら食べるのがとても楽しくて、起こってしまった注文のハプニングに感謝してしまったくらいです。
こう言ったプチフールを見つけるのがデンマークでは結構難しいので、また別の機会に利用したいと思います。