終わってしまいました秋休み | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

デンマークの学校の秋休みは、全国的に42週目の1週間と決まっていています。前後の週末を入れると、9日間の休みになるので、海外旅行に出掛ける家族も多いです。

我が家の秋休みはそれより短いのが近年の常識でした。

2人の子がバレエ学校に通っていた時は、秋休みの半分は、秋休み用の子ども向けバレエ公演で消えました。コペンの公演が終わった後、そのまま地方公演ツアーに出かけて行ったなんて年もありました。

だから、過去12年間、秋休みに旅行の計画を立てたことはありませんでした。

でも、息子が研修生2年生になった今年は、もう子ども向けのバレエに出演することはないだろうから丸々秋休みが取れるだろう!と息子と2人で日本に帰国する計画を立てていました。

が、予約したスカンディナヴィア航空のチケットはキャンセルになり、旅行も諦めることにしました。

結局、研修生には「秋休み」と言うものはないも同然で、バレエ団の演目に出演する人は毎日リハーサルに行く義務がある、と言うことが後からわかり、旅行がオジャンになったのは不幸中の幸いでした。

手術後まだ本調子ではない息子は、バレエ団の演目には出演させてもらえなかったので、火曜日からのんびり秋休みを取ることが出来ました。

ちなみに足の状態ですが、水曜日に、炎症を抑えるために副腎皮質ホルモンの注射を打って貰う治療をしました。お陰さまでそれが効いていて、次の水曜日からは、少しずつ正常のトレーニングに復帰できる予定です。

三角骨の除去手術の後、リハビリ後に復帰した直後に炎症が出て、この副腎皮質ホルモンによる治療を受けるのは良くあることらしいです。

取り損ねた骨がある可能性を危惧してレントゲンを撮ったりもしていたので、痛みの原因は使いすぎによる炎症で、取り損ねの骨ではないらしい、とわかりホッとしています。

さて、カルチャーナイトで見ることができなかった、システアナ美術館の塩田千春の展示会に行って来ました。


蜘蛛の巣の中に埋もれたような白いドレスは、1人の女性を象徴していて、糸は、その人の人生を象徴しているのかな?と私には見えました。編み目の合間にはそこを辿れば彼女に会えるのかしら?と思われる細く曲がった道もありました。そして氷ついたようなこの静かな展示は動きのある赤と白のドレスの展示に繋がっていきました。元貯水槽だった地下のシステアナ美術館と言う環境で、とても幻想的で美しかったです。


下のリンクに、彼女自身へのインタビュー(日本語)が載っていて、それがとても興味深いので貼り付けておきます。


https://www.chiharu-shiota.com/top-japanese


息子が子ども向けのバレエのリハーサルで登校できないでいる間に「美術」の時間で他の生徒が行った「シュールレアリスム」の展覧会にも行きました。コペンハーゲン中心地のØsterport駅の向かいにあるこの建物、美術館だったとは全く知りませんでした。



そこでもまた、日本人アーティストが2人展示していて、注目しました。


下は、児嶋サコの『Triplet Jewels』と言う作品。


三つ子の宝石の誕生の絵、可愛らしいパステルカラーのハジける泡の中をよく見ると、なんだか気持ち悪いハムスターが詰まっててとってもシュール。


同じアーティストの『A Washing Pole Family』と言うこんな作品もありました。


芸術鑑賞の後は喉が渇いたので、カボチャ・アイスラテで乾杯。

デンマークに沢山あるコーヒーチェーン店「エスプレッソハウス」のこれ、色も味もカボチャ感はなかったけれど、美味しく喉の渇きが癒されました。


ついでにチボリ公園に行って、巨大カボチャも見てきました。



街に住んでいる孫のT君にも、もちろん会いに行きました!


巨大ベービーTと戯れる私たち。


家でのんびり過ごす時間が長かったけれど、このように出掛けた日もあって、あっと言う間に終わってしまった秋休みでした。