昨日は研修生の「試験前参観日」でした。
息子は手術後3ヶ月間はトレーニングができず、試験を受けることもできません。だから昨日も関係ないといえば関係ありませんでした。
でも、研修生の保護者として「試験前参観日」に来ても良いと言うことだったので、仲間が頑張る姿をみたいと言う息子と一緒に行くことにしました。
トレーニングの様子、PDD、一人ひとりがソロでヴァリエーションを踊る様子、全員で踊るコンテンポラリーの作品を、12時から16時まで、途中休憩を挟んで、じっくり見せて頂くことができました。
コンサートピアニストとして十分暮らして行けると思われる素晴らしいピアニストの演奏で、トレーニングはバーもセンターも、振付けがとても美しく、公演を観ているかのようでした。
基礎をしっかり身につけている 16歳から19歳の研修生たち、特に3年目ともなると、一人ひとりが、技術を超えた、その子独自の人を惹きつける魅力を持っていて、どの子からも目が離せなくなりました。
ヴァリエーションは衣装を着て踊られたのですが、ローザンヌ国際バレエコンクールなどでお馴染みの「白鳥の湖」「ドンキ・ホーテ」「ジゼル」の他に、バランシンやロビンズの作品のソロ、そして一年生によるブルノンヴィルの作品からのソロもあり見応えがありました。
試験前の猛特訓はとても厳しいけれど、グッと成長できる時期でもあります。
そんな時期にトレーニングできなかったのはもちろん残念だったけれど、今は休むのが自分の仕事だと息子は割り切っているようです。
仲間たちの晴れ姿を真剣な面持ちで見守っていました。
休憩時間には楽屋に行って仲間たちを称賛し、自分も先生方に励ましの言葉をいただいていました。
サマーにはロンドンに行く、ボストンに行く、ニューヨークに行く、と言う親たちの話に、サマーを棒に振ったのは惜しかったな〜と私は少々悔やまれましたが、諦め切れている息子に救われました。
バレエ学校時代から試験といえばこの稽古場!と決まっています。
窓からの景色。左手に王立劇場の屋根。手前の白い建物は有名な高級ホテル、Hotel d’Angleterre.