「ハ〜イ」と声をかけられて | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

今日は、新学年のトレーニング着を注文するために街に出かけました。

電車に乗るのはなんと3か月ぶりでした。

学校指定のそのバレエ用品ショップは試着してからでないと注文を受けるのを渋るお店なので、息子と待ち合わせて行きました。

14歳なんだから、一人でも、友だちとでも、放課後立ち寄って自分で注文できそうなものですが、ランジェリーショップのような雰囲気がある店だからか?男子だけで入るのは嫌だったようです。

入り口には消毒液が置いてありましたが、いつもと違うのはそれだけで、小さな店の中は、新学期のトレーニング着を注文するためにやってきた、バレエ少女とその保護者たちでごった返していました。

普通の洋服屋さんは、試着室を閉めているところが多いと聞いていましたが、そこは狭い2つしかない試着室に人が代わる代わる次々と入って、まるで通常どおりの営業でした。

最近身長がグッと伸びた息子はSサイズからMサイズに変わっていました。

自分でお店の人とやり取りしていたので、私はいてもいなくても同じじゃない?と思ったけれど、こんな風にトレーニング着の注文をするのはこれが最後かもしれないので、ついて行って良かったです。

お店を出ると、ストロイエ通りは、人で賑わっていました。


ここも、もう新型コロナのことは忘れてしまったかのようでした。

死者が報告される日よりも、ゼロの日が多くなり、国境封鎖解除や規制も、ドンドン前倒しで緩やかになっています。これからここには観光客も増えてくることでしょう、

とても楽天的なデンマークです。

新型コロナはこのまま収束されるのか?はたまた第2波が訪れる前の束の間の休憩なのか?私には全く予想できません。

さて、最近のデンマークは気温が23度くらいまで上がる夏日和が続いています。

夏日和はチボリ日和、せっかく街まで来て、寄って行かない私たちではありません。

パントマイム劇場、今日の演目と配役リスト。


下は前回撮り忘れた『シンデレラ』の写真。


そしてこの下は、今日の20:30 分からの演目『チボリで恋して』の写真。


今日は残念ながら、日本人ペアではありませんでしたが、ブルノンヴィルの『ゼンツァーノの花祭り』2人で踊るようです。

19時の公演『シンデレラ』が終わった時点で天気が怪しくなってきて、20:30の公演が始まる頃にはポツリポツリと雨が降り始めました。

明日から週末にかけて天気が崩れるとは知っていましたが、それが少し早く来たようでした。

せっかく来たのだから、20:30分の公演も観て帰ろう!と、配役リストの前で、雨宿りをしながら写真を撮ったりしていたら、後ろから親しそうに「ハ〜イ」と言う声がしました。「ハ〜イ」と振り向いて、ビックリ仰天、デンマーク王立バレエ団プリンシパルのJonathan Chmelenskyさんがそこに立っているではありませんか!

彼が私のこと知っているわけないので(おっと誤ったなぁ!)と思ったけれど、間違いなく私の方をみて「ハ〜イ」と言ってくれているので、もう1度「ハ〜イ」って言ってしまいました。

が、彼が「ハ〜イ」って言っていたのは、息子でした。

バレエ学校の1生徒でも、しっかり覚えていて挨拶してくれる彼は、雨の中パントマイム劇場のバレエを最後まで観て、ダンサーに思いっきり拍手を送っていました。

バレエを愛する人は彼にとっては皆んな仲間なんだなぁ〜っ、本当にバレエを愛しているんだな〜って感じ、小雨が降って肌寒い夕べになってしまったけれど、心の中はホカホカと温かいままでした。