今日は長男の誕生日でした。
いつもなら家族で集まって食事をするのですが、今年は同じ屋根の下で暮らす以外の人たちが集まることが自粛されているために、私たちもアプリ「Zoom」を使って、家族7人プラス、息子たちの彼女たち2人の9人で「バーチャル家族の集い」をすることにしました。
私たちは夕食後、長男たちは夕食前、次男たちは夕食を食べながら……とそれぞれ自由に、お互いの顔を見ながらのお喋りは、一緒の場にいないことを忘れるほど楽しいひと時でした。
自宅待機が予想以上に辛くて落ち込みがちだった長女も、今は無事にそれを終了して、今週はバイトも始まり、明るさを取り戻していたのでホッとしました。
デンマークは、封鎖を早く始めたお陰か、政府の期待通りの楽天的な結果が出始めていて、「医療崩壊は免れるであろう」とメディアに書かれ始めています。
医者の息子たちによると、「封鎖を解除し始められるのは2週間先ではなく、4週間先になるだろう」と言うことでした。
でも集中治療科で働くことを志願している長男にはまだ呼び出しはなく、それが、まだゆとりがある何よりの証拠かなぁ〜?と思います。
私は今はデンマークのことよりも、日本のことが心配です。
悪意があるかないかはわかりませんが、やれ感染者が出た、やれ院内感染だ、とメディアで騒がれて、ただでさえ忙しいのに、対応に追われている江東台東区の総合病院の医療関係者が、心から気の毒でたまりません。
衛生面にヒステリックな程に気をつける日本人なのに、新型コロナウイルスがジワジワと蔓延していたことが明かになり、不安のあまり、スケープゴート(悪者)を作り上げないと気がすまない、と言うように見えます。
新型コロナウイルスに感染してしまった人たちを、晒し者にしたり、村八分にしたり、感染の可能性のある人を厄介者扱いしているように感じられて、それが、とても恐ろしいです。
もちろん私の勘違いかもしれませんが……。
かかりつけ医の概念が曖昧な日本で、感染に気付かないまま感染者がウロウロ総合病院にやって来て、院内感染が発生してしまうのは全く不思議ではないと思います。
これから、同じような例がいくつも出てくると予想されます。
防護服を着用し十分注意して患者の看護をしているデンマークの病院の、集中治療室でさえ、医者、看護師で感染する人が数人出ています。
「SARSで経験を積んでいる香港では、院内感染が一件も出ていないけれど、経験が浅いデンマークでは仕方がない」とさらっとニュースに書かれていました。
世界中の医療関係者が、全力で新型コロナウイルスと戦っている今、一般人が出来るのは彼らに協力して、彼らが仕事をしやすいように応援することだけだと思います。
日本ではヨーロッパのシナリオが繰り返されないように祈っています。
さて、本題の「バーチャル家族の集い」ですが、長男の誕生日なので、私たちはデザートにTarte au Citron (レモンタルト)にココナッツアイスクリームを添えて食べました。
家族で家に引きこもるとケーキを良く焼きます。今回のレモンタルト、みた目はイマイチだけど、とても美味しくできました。