電車代がとても高いデンマーク、同じ日に街に出る用事が重なって、助かりました。
息子は、普通学校部門もバレエ部門も、評価が安定して良いので、何も心配しないで、行きました。
デンマークの学校は「勉強よりも、『学校』と言う小さな社会で、人間として成長し、デンマークの社会を理解し、自分の可能性を見つける場所である事が第一目的のようだ」と以前から何度も書いています。
「小さな社会で、皆んなで協力して成功感を味わう」事も重視され、グループ勉強が盛んに行われています。
一人一人の特質を生かしながら、グループで協力してやり遂げる。つまり社会福祉国家のミニチュア社会が学校という事かな?と思います。
そして、誰もが何かで「ヤッター感」を味わい、それを通して自意識を高め、自分に合う道を見つけられるように、義務教育では、「全員がしっかりできる」と思われるレベルまでの事を教わります。
また、最終学年(9年生)は、それまでのおさらいです。特に普通学校の勉強が2の次になりがちなバレエ学校ではそうでした。
昨日の面談で、国語(デンマーク語)の先生が、息子の「レベルは8年生だ」と、おっしゃっていました。
つまり、今6年生の息子は、国語に関しては、デンマークの義務教育で、もう習う事は殆ど無い、と言うことになるのでしょうか?
それでは後3年間、息子は国語の時間に何するんでしょう?
普通に頭のいい子は、中学生くらいになると、先生のレベルを超えてしまう時がある、とも以前書きました。
デンマーク人が皆英語が上手なのは、英語教育が良いからだろう!と、日本からデンマークに、遥々視察にいらっしゃる先生方がいるようですが、そう言う方に
「無駄なお金は使わないほうがいいですよ」
と声を張り上げて言いたいです。
息子は例えば『ハリーポッター』を英語で全く問題なくで読めるし、映画なら聞き取れるし、感想を書けるし、話せますが、それは学校で習ったからではありません。
自分で自然に出来るようになりました。
デンマーク語は、英語とドイツ語の中間のような言葉なので、子供達はタブレットで映画等を見ているうちに、自然に出来るようになります。
余談ですが、デンマーク語は話すのに、同じ英語の映画を観ても、いつまでも英語のレベルが上がらない私を、息子は宇宙人のように感じるようです。
放っておいても出来るようになる子供達に英語を教える先生の英語力は、超ハイレベルでなければなりません。
子供達のレベルについていけなくなる小中学校の先生がいても不思議ではありません。
最後にバレエ部門の事に触れますと、こちらの方は英才教育なので、出来る子にはドンドンそれにあったチャレンジを与えてくれますし、プロフェッショナルな教授陣はその対応も見事です。
息子は与えられれば与えられるほど、さらに頑張っているようです。
真面目にやってるんだな〜!その気持ち、ちゃんとわかってくれているかな〜〜!?とふと不安になり、
「私が無理やりバレエをさせているのではありません。この子は自分で心からバレエが好きなんです」と思わず声高に訴えてしまいました。
「そんな事は見ればわかる、誰も疑っていないので全く心配する事はない」と、在席されていた先生方に、声をそろえて言われてホッと安心しました。
サマーに参加したい時は、申し込む前に学校にお伺いをたてる必要がありますが、下のサマーに参加する許可をもらいました。
カナダ国立バレエ学校から先生方がデンマークにやって来るそうです。どなたか記載されている先生方についてご存知の方いないでしょうか?