レクイエム・ミサ | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

デンマークでは、Castrum doloris(苦痛の床)と言う儀式が行われています。

それは、火曜日の夜なくなったヘンリック殿下に、国民が最後のお別れをする為の儀式です。

それは、ヘンリック殿下の棺が、今日から3日間、コペンハーゲンのクリスチャンボー城の教会に安置され、指定された時間帯に、訪れる事が出来る、と言うものです。

私たちも何かしたいなぁ〜と思っていました。そして今日、教会に、ヘンリック殿下の霊魂を慰めるためのレクイエム・ミサに行ってきました。

ヘンリック殿下はフランス人で、カトリック信者でした。デンマークの王位継承者に決まっていた、女王さまと結婚した時、デンマークの国教である、ルター派プロテスタントに改宗しました。

レクイエム・ミサは、死者のために行われるカトリックのミサですが、生きている信者にも、生きる意味を思い出し、希望を与えてくれるミサです。

司祭がお説教の中で言った「死は終わりではなく、通り路です」と言う言葉が、今日はとても胸に沁みました。

人間には魂があり、肉体は腐っても、魂はなくならない、魂はいつか美しい永遠の世界を見る。

雪よりも白く清く洗われた魂は、必ず永遠を見る事ができる。

本当に美しいミサです。

それは少なくとも、音楽を聴いたり、バレエを観たり、スポーツ選手の活躍を観たりして感動して、素晴らし〜いと思う、あの感覚を与えてくれます。

その感覚は、永遠の味を知るために、人間に与えられたものだ、と私は思います。

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