謝肉祭(カーニヴァル)の日曜日/Fastelavn(ファスタラウン)の日曜日 | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

2018年の復活祭は4月1日と、比較的早めです。

それで、えっもう!?と焦ったくらい、突然、謝肉祭の日曜日がやって来ました。白鳥の湖で溺れかかっていたこの日を思い出して良かったです。

復活祭前40日断食する四旬節は、今週の水曜日、灰の水曜日で始まります。

その前の数日、どんちゃん騒ぎしてハメを外す伝統が謝肉祭です。

この謝肉祭の日曜日、昔からあるデンマークの伝統の一つに「Fastelavnsris/謝肉祭の枝」の伝統があります。

簡単に書くと、「朝早く起きた人が、枝で、起きていない人を叩き起こす」と言うものですが、「春の枝からは新芽が出てくる、その枝で叩かれた人は生み出すエネルギーを与えられる」と言う親切な?意味もあります。

「子どもが沢山生まれるように!と子どもたちが親を枝で叩き起こすのよ!」とあるデンマーク人に教えられました。

昔は大人同士の遊びでもあったようですが、今は子どもの遊びです。

1700年代に遡る伝統で、使われるのはその当時から装飾された枝の束だったそうです。

一例をネットでお借りして載せるとこんな感じです。

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羽、色とりどりの紙の飾り、冬の象徴の紙の黒猫そしてキャンディーが典型的です。

「ボーラー(丸い菓子パン)を出さないと悪さをするぞ〜」と歌いながら枝を持って現れる子どもたちに、親は起きてボーラーをサービスします。

幼稚園児が家にいると、幼稚園で作った枝を子どもたちが持ち帰ってくるので、自分で用意しなくても良いのですが、子どもが大きくなってしまうと同時に、その伝統も影が薄くなってしまいます。

我が家でもそうです。

昔の写真を一枚載せます。
息子が持っているのは私が働いていた「元祖森の幼稚園」に伝わっていた、超伝統的な枝の飾りです。
柳の枝一本を色紙で包んで作るのが特徴でした。元祖(世界で初めてできた)森の幼稚園は閉園してしまったので、この枝の飾りの伝統も失われてしまったかもしれません。

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10年前の写真です。
作り方は覚えているので、また作ってみようかなー……?
あーでも今年はもう手遅れですね!