「所変われば品変わる」で、デンマークの学校は日本の学校とは勿論全く違います。
それは初めから分かっていたので、柔軟に対応して来ました。
それでも、へ〜〜っと驚く事が時々あります。長年子どもたちをデンマークの学校に送り続けて来たので、大抵の事は、不満に感じても、まあそんなもんかと、色々辻褄を合わせて納得し、済ませる事が出来るようになりました。
でも、どうしても納得出来ない事があります。
それは「教員が学年の途中で突然辞める」事です。
病気等がその理由ではありません。
「新しい事に挑戦する事を選んだから」という理由で、つまり「もっといい仕事が見つかった」という理由で、学年の途中に突然辞めます。
日本でもあり得る事かもしれません。でもデンマークではそういう事が、良くあります。
教員の辞職に関する規則は詳しく知りません。が、引き継ぎの先生を学校が見つけるまで空白の時間がある場合が多いです。
そして授業は、緊急勤務の代理によって行われたりします。緊急勤務の授業の質は、良いとはお世辞にも言えません。子どもたちは不安定な状態に置かれます。
デンマークの子どもたちだって、教壇に立つ先生を信頼して慕っています。
その子どもたちをアッサリ捨てて、パッと辞める事が出来る先生方の気持ちが、私には理解できません。
なぜせめて学年末まで待てなかったのか!?
憧れの仕事の求人が今その時あったから、、、そんな事は分かってます。
教職は天職ではなくJobだったのですね。
幸い、特に熟年の教師の中に、教職に人生を賭けているような方が、デンマークにもいらっしゃいます。全くいない訳ではありません。
7年前、私はデンマークの学校(普通学校)と倦怠期でした。そしてそれは下の二人がバレエ学校を受験する事を応援した大きな動機となりました。
バレエ学校では、教師が辞めることは滅多にありません。皆んな憧れの仕事に就いていて、自分の仕事に情熱を燃やしている先生方ばかりです。
デンマークの学校では、国語に、数学に、歴史に、物理に、、、自分の教える科目に心から情熱を燃やしている先生に出会う事は極めて難しい、と言うのが私の経験です。
それは高校へ進んでから、初めて味わう事が出来る世界です。
何でこんな事を書いているかと言いますと、今日ある普通学校部門の先生が、1月いっぱいで退職すると知らされたからです。
9年生(中学校卒業試験を間近に控えている)を主に担当する先生です。
それで久しぶりに、デンマークの学校への不満が爆発してしまいました。ごめんなさい。
デンマークの普通の学校で、専門の科目とその教育に情熱を燃やす教師に一度も出会うことのなかった次女は、学校の先生はただのJob、もっといい仕事が見つかったら当然辞めるでしょ!とクールな反応をしているのが不幸中の幸いかもしれません。
囲碁、できる?
オセロならしますが、囲碁のルールはわかりません。
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