カサ・ミラ | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

カサ・バトリョを見学し、その美しさ、ガウディの時代を先取りした建築デザインへの手法(リサイクル、建築工学)に、大感動しました。

そして、サグラダ・ファミリア、カサ・バトリョ、グエル公園と並んで、バルセロナにあるガウディ4大傑作の1つ、カサ・ミラをどうしても見たい!と言う衝動にかられました。

明日は息子の12歳の誕生日。11歳まではチケットが5.5ユーロ安い。だから明日以降ではダメだ!もう今日行くしかないでしょ!

と言うわけで、バレエ・サマー5日目、14:30分までのレッスンを終えて、疲れている子供達を引きずって、行って来ました。

カサ・ミラ(Casa Mila)!

別名ラ・ペドレラ(La Pedrera)、出来上がった当初「石切場(La Pedrera)に似ていて変だ」と非難の声が上がり、ついたニック・ネームだそうです。

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実は、海が波打つイメージ、バルコニーの黒いフェンスは海藻のイメージだそうです。

 1912年に完成したブルジョワの邸宅兼賃貸住宅のカサ・ミラ。今でも居住者がいるそうです。

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中央吹き抜けの写真。

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天井は現代よりも未来の空間。
煙突の装飾に砕かれたシャンペンの瓶がリサイクルされています。

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所々にある優しい色の花の壁画も素敵でした。

手摺も芸術作品。

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ドアのノブも誰の手にも不思議にフィットする優しい掴み具合。人と環境に優しいデザイン。19世紀終わりから20世紀初旬に既に建築工学へとことんこだわったガウディは本当に進んでいました。

そして下がアントニ・ガウディの銅像。
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カサ・バトリョでもカサ・ミラでも、日本語のオーディオ・ガイドが入場料金に含まれていました。それがとても良かったです。

カサ・ミラではガウディの人生、手法と作品の詳しい説明があり、ここを一番先に見ていれば、他の作品を見る前の予習になっていたなぁ〜!と思いました。

でも、高い入場料のせいで、2つ以上入る予定ではありませんでした。

どうしても見たい!と言う発作が起こって見て来ましたが、入場料は、ラ・ペドレラ フォンデーションというところに送られ、慈善事業に役立てられると言う事で、納得しました。

ガウディは信仰が深いカトリックの信者でした。

カサ・ミラの最上階の外壁にも「Ave Maria gratia plena, Dominus tecum」ラテン語で「めでたし聖寵満ちみてるマリア、主、御身とともにまします」と言う「天使祝詞」の祈りの文字(マリアの名前だけ大文字のエム(M)とお花の形で)が、刻まれています。(展示されていた模型で見ました)

「海の星の聖母」とも呼ばれるマリアさま、カサ・ミラはガウディがマリアさまに捧げた作品だったのですね〜!

ガウディが愛した海のイメージ、聖母マリアの青い色、なんだか、そうかそうか、と色々一人で納得する日でした。