昨日は時間がなくて「バレエ・フェスティヴァル」の事しか書けませんでしたが、今日はデンマーク王立バレエ団の2017-2018シーズンの演目を紹介します。
9月30日に、イリ・キリアン70歳記念公演で新シーズンの幕が開きます。「シルクとナイフ2」と言うタイトルの演目、2007年に「シルクとナイフ」が初演されて以来、観客が待ちに待ったの演目。彼の4作品(Salmesymfoni、Sarabande、Falling Angels、27'52") の上演です。私は今シーズン、Falling Angels 観ました。女性の心理が面白い動きで表現されていて、ダンサー達も凄く良かった!楽しみです。
10月12日ー10月16日「忘れられた子供達」秋休み子供向け、バレエ学校の生徒達が出演する作品(新作、初演)。バレエ学校では小学校部の方で、すでにリハーサルが始まっています。5、6年生の女の子が主役だそうで、息子のクラスメートの女の子達がみんな候補って事かな?さあ、誰が主役になるのか!?(あ〜娘が今小学生じゃなくて良かった!キャスティングって親も凄く神経使います)
10月24日ー「Dans2Go」と言うタイトルの、短編を気軽な値段で観ましょう!と言う演目。アクラム・カーン「Vertical Road」ジョージ・バランシン「Tjajkovskij pas de deux」、どちらも、今シーズン大好評だった作品です。素晴らしい作品、私もまた観たい!
11月11日ー「ライモンダ」ニコライ・ヒュッペ改訂版(新作、初演)、もうお馴染み芸術監督のお得意技、ロシアバレエ改訂版は、「ラ・バヤデール」「白鳥の湖」「ドンキホーテ」に続いて4作目です。振付はMarius Petipa に忠実に、音楽はAleksandr Glazunovのままで、時代背景を中世(だったんですね?)から17世紀の南ヨーロッパ(イタリアかなぁ?)、ロココ風に移し、衣装、舞台装飾を一新する。担当するのは「ラ・バヤデール」改定版も担当したRichard Hudsonです。これは凄く楽しみ!新シーズンの目玉だと思います。
11月24日ー「ポートレートSorella」RDBのダンサーだったSorella Englundの人生を描いた作品。今はインストラクターとして活躍する彼女、表現力が豊かなダンサーでした。ブルノンヴィル「ラ・シルフィード」のマッジの解釈を変えた人。大いに興味あります。
12月1日ー「くるみ割り人形」ジョージ・バランシン版、これは今回が4回目の上演。
12月息子は忙しくなります。(「あの役」でありますように!なんて推測するのは避けがたい)
2月10日ー「白鳥の湖」ニコライ・ヒュッペ改訂版、今シーズンも上演されましたが、チケットの売れが本当にいい作品でした。新シーズンもこの勢いは続くのか?3回目の上演です。(全て一新したので、元が取れるまで頑張るんでしょうね、、、もう取れたか?)
3月23日、27日、5月19日、6月5日「Hübberiet」(ヒュッペの部屋?)ゲストを交えての芸術監督のトークショウ、毎年大人気の演目です。いつもデンマーク語ですが、「バレエ・フェスティバル」中、6月5日のトークショウは英語じゃないかなぁ?
4月14日ー「スペードの女王」アレクサンドル・プーシキン原作、既にバレエ化されていますが、今回、音楽はチャイコフスキーですが、振付はLiam Scarlett で世界初演です!これにも注目ですね~~!
5月5日ー「ジゼル」ニコライ・ヒュッペとシリア・シャンドルフ 改訂版、今シーズンに初演だった、日本からでもインターネットで見る事が出来たあの作品です。上演回数が少なかったので、直ぐに再演で良かったです。(衣装を一新したんだから使わなくっちゃね!)
5月13日ー「Rystet Spejl」(直訳すると、振られた?揺すられた?鏡)デンマークの詩人の作品のバレエ化、現代バレエ作品。2015-2016シーズンに初演でした。観たけど凄く難しかった。詩を読んで勉強して行かなかったから分からなかったのだと思います。原作の詩人が大好きなデンマーク人の友人は、詩の雰囲気が出ていて、とても良かった、と言っていました。次回は予習していきます。
そして最後に昨日書いた「バレエ・フェスティヴァル」です。6月1日ー6月9日まで、土日挟んで7日間。
凄く充実した新シーズンになりそうだ!と思います。現芸術監督は2017-2018シーズンで監督就任10年、ダンサーが今どう言うノリなのか、観客は何を求めているのか、判断が上手い、優れたリーダーです。
凄く長い文章にお付き合い頂きありがとうございました。
王立劇場の英語版のサイトには、新シーズンのプログラムがまだ載っていません。写真だけお借りしました。