赤ちゃんが生まれてから、オムツ交換や沐浴を積極的に手伝ってくれる、イクメンパパになぜかイライラ
頑張ってくれているのはわかるけど・・・
24時間、赤ちゃんと一緒に過ごすママは、みるみる育児のプロになっていきます
一方、
赤ちゃんと接する機会が圧倒的に少ない、育児ビギナーのパパ
ママは、パパの赤ちゃんの扱い方がどうしても気になり、ついつい厳しく指導してしまったり、
ついには、いてもたってもいられず、赤ちゃんを取り上げてしまうことも
ママだって、パパにいじわるをしたいわけではありません
ただ、ママににとっては育児ビギナーパパの危なっかしさが、赤ちゃんを傷つけるのではないかと不安になり、ついつい強く言ってしまうのです
さらに、
これまでの家事に加えて新たな育児という、大忙しのママはパパに、食事の準備、後片付け、洗濯物、お風呂掃除・・・・
少しは手伝って欲しいと思い、パパへの小言がますます増えてしまう
そんなママの態度から、逃げたいパパは、ますます育児から離れてしまうことに
離婚率が一番高いのは末の子が0〜2才の時で、産後まもなくの頃の離婚が最も多い
妻は夫を見て思います・・・
「父親になったんだから、変わって欲しい、もっと自覚をもって欲しい」
夫は妻を見て思います・・・
「前は、あんな女性じゃなかった、もっと優しかった、変わってしまった」
赤ちゃんを育てるための産後こそ、夫婦の愛が強まるべきなのですが・・・
育児中、最も助け合いたい夫に、なぜイライラしてしまうのでしょうか
そこには、
あるホルモンの深い関わりが、最新研究からわかってきています
最近よくきく「オキシトシン」です
オキシトシンは、出産、授乳をするために必要なホルモン、
そのため、ママの体内のオキシトシンは、とても高い状態です
オキシトシンは、安らぎと、結びつきの、愛情ホルモン
では、オキシトシンが高い時期、夫婦の仲も良くなるはずなのでは
実は、オキシトシンには周囲の人へ「愛情」を感じさせる働きがある一方で、
子どもに危害を与えたり、子育てをジャマしようとする者に対しては、「攻撃性」を増すという働きもあるのです
子育て中のネコに近づくと、威嚇されることがありますね
自然界では子どもを外敵から守るために、ママにとって「攻撃性」はとても重要な働きになるのですが・・・
夫婦での子育てがメインになっている今の日本では、オキシトシンの「攻撃性」の部分が多く出てしまうと、大変なことに
出産や授乳以外でも、赤ちゃんとの触れ合いで、子育て中のママたちは常にオキシトシンが高い状態です
「愛情」と「攻撃」どちらも強める効果をもつオキシトシン
そのオキシトシンが高い時期、イヤなことは普段より何倍もイヤと感じる
一方で、
嬉しいことは、普段より何倍も嬉しく感じるのです
子育て中のママは、感情が激しく揺れ動くシーソーのような状態にあります・・・
妊娠、出産、育児を通してパパが優しく、子育てに積極的だと、オキシトシンが高い状態のママは普段より何倍も喜びます
そんなママは子どもだけではなく、パパへの愛情も深くなります
オキシトシンで変化するママですが、パパはというと・・・
男性は妻が子どもを授かると、太古から家族を守るために外で狩りをする、という本能を持っています
現代の男性に当てはめてみると、これまで以上に仕事を頑張るということに
そのため、
妊娠中、ママの体がしんどいのに、なぜかこれまで以上にパパの仕事が忙しい、帰りが遅くなるということもあります
もちろん、これらのことが、すべての人に当てはまるわけではありませんが・・・
このようにお互いに生じやすい変化を知っておくことは、大切なことかもしれません
妊娠、出産、育児とママのオキシトシンの高い時期は、産後クライシスという夫婦の危機の時期であると言われています
ですが、その一方で
これまで以上に夫婦の愛情を深めることのできる、大きなチャンスの時期でもあるのです
悪いところにばかり目を向けるのではなく・・・
ママになるために体を変化させて命がけで出産、大変な育児をサポートの少ない中で、中心となって頑張ってくれているママのこと
赤ちゃんの育児はビギナーでも、頑張ってくれようとしてくれているパパのこと、
幼少期から思春期、青年期へと子どもの成長を長い目でみた時、客観的なパパの視点や役割はきっと大切になること
互いに生じる変化を知り、それならどうすべきかを考え、互いに思いやり協力をすることで、
きっとピンチはチャンスに変わるはずです
もちろんご夫婦が中心となりますが、その周りを社会がしっかりとサポートしていくことが大切なのだと思います
オキシトシンが高い状態のママが一番嬉しいのは「寄り添いの気持ち」です
ママが「寄り添ってくれている」と感じるパパの行動は
子育て中、ママがパパに話をする時、
ママはアドバイスや解決してもらいたい、と思っていることは少ない・・・
ほとんどは、ただ共感してもらえたり、話を受け入れてもらいたいのです
パパが、ママの目をしっかりと見て、話を聴いていたり、うなずいていたり、共感する言葉を伝えることで、
ママはパパが「わかってくれている」と、とても嬉しい気持ちになります
これこそ、子育て中にパパが担う、重要な役割なのかもしれません
また、ママはパパが、頑張ろうとしてくれる気持ちに、パパの優しさに、「ありがとう」「嬉しい」と素直に感謝の気持ちを伝える
出産に立ち会ったパパの中には、「自分は何もできなかった」と無力感を感じられていることはよくあります
男性は、素直に言葉に出せないことが多い分、いろいろと抱え込んでしまうこともあるかもしれません・・・
だけど、そんな時に「ありがとう」「嬉しい」とママに言ってもらえると、パパはとても元気になりママを愛しく思うのではないでしょうか
人はどんな時でも、いつでも人に寄り添い、優しくできるわけではありません
環境が厳しくて、自分のことで精一杯になってしまうこともあります・・・
これまでの経験、物事に対する考え方にも大きく左右される
だけど、なるべく相手の気持ちを思いやり、できる時に、できることを少しずつでも、やっていけたらいのではないかなぁと思います
その小さな積み重ねが、夫婦・親子・家族・友人、多くの絆を深くしてくれるのだと思います
パパとママがお互いの変化を知るために…
NHKスペシャルで放送された「ママたちが非常事態⁈」は、とても役立つかもしれません
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