こんばんは
4月になりましたね
『授乳タイムをリラックスタイムに』を合言葉にラクな育児を応援している助産師の佐藤千鶴です
札幌・札幌近郊で母乳育児・育児相談を出張訪問しています
哺乳拒否シリーズ第2弾:「哺乳瓶なれによるおっぱい拒否」と「無理やり直接授乳を介助されたことによるおっぱい拒否」についてです。
まず「哺乳瓶なれによるおっぱい拒否」について
哺乳瓶って、当たり前ですが、おっぱいと全く違うんです。
お口に入ってくる感じも違う。
出方も違う。
使う筋肉も違う。
満足度も違う。
何もかも違うので、混合の場合は「二刀流をさせている感じ」だと私は感じています
あとは、あまりにも勢いよく出てきて飲む場合は、「一気飲みをさせている感覚」に陥ります
すぐに飲めていいかもしれませんが、それによって生じることがあります。
赤ちゃんによっては、吸ったらすぐに出てくる哺乳瓶の方を好むようになる子がいます。
泣いてかなりお腹が空いている時に、おっぱいをゆっくり飲まされると怒りだしてなかなか吸いつけない子もいます
混合の子によくあるのが、毎回おっぱい→ミルクの順にあげていると、おっぱいのあと必ず楽に飲めるミルクが来るとわかるので、おっぱいを適当に飲むようになったり、おっぱいをすぐ離して泣くこともあります。寝たふりする子もいます。
哺乳瓶が楽だと感じたら、一生懸命吸わないといけないおっぱいを拒否する子もいます。
これらは、すべて起こるわけではなく、赤ちゃんによっても違います。
赤ちゃんにも個性があるので一人一人本当に違います
対策としては、
おっぱい拒否の程度にもよりますが、
たまに拒否する程度や、お腹が空きすぎている時に拒否する程度なら「おっぱいを拒否している時には無理しない」のが一番です。
えっ拒否しているんだから頑張って練習するんじゃないの
と思った人もいるかもしれません。
現実、泣いて拒否している赤ちゃんの首根っこを掴むようにして毎回練習させられたという人も結構います
入院中、入れ替わり立ち代わり助産師さんがきて、授乳のたびに泣き叫ぶ赤ちゃんの首根っこを掴まれて「ほら!お母さんも負けないで!」と言われ汗だくで練習させられたけど入院中一度も吸いませんでしたと、退院してから相談に来るケースがあります。
これをやられた赤ちゃんは、どんどん拒否が強くなります
これが「無理やり直接授乳を介助されたことによるおっぱい拒否」です。
泣いて拒否するってことは、赤ちゃんも何かしら意思表示をしてくれているんですよね。
おっぱいをあげようとすると泣いて拒否
「お腹空きすぎて待てないよ~」
「すぐ飲みたいよ~」
「ラクチンな方をくれよ~」
など最初はちょっとしたアピール
でも自分の意思とは違うことをされる。
「なんでわかってくれないの~」と泣く
これが毎回の授乳で繰り返されるとおっぱいをあげようと授乳姿勢を取っただけでのけぞってギャン泣きするようになる。
「赤ちゃんが飲まない。泣くんです」と相談したら、「負けずにあげてみましょう」と言われ授乳介助されてやってみる
「だから嫌なんだって~」とギャン泣き、授乳姿勢を取っただけでのけぞって拒否する
この無限ループに陥ります
そうすると相談に来られた時には、お母さんは授乳することが恐怖だったり、心がえぐられるような感じになり、追い詰められています
ここまでの拒否になる前に、どうにかして欲しい。
軽く拒否したりしなかったり、泣いて吸えないことが時々ある場合に、どんな時にそうなるのかまずは考えてみてください。
対策としては
哺乳瓶慣れの場合は、「哺乳瓶を一度使うのをやめる」という選択肢になることもあります。
哺乳瓶がないとミルクはどうやって飲ませるの
と思っている人もいますが、そのために使えるデバイスというものがあります
ご家庭で手っ取り早く取り入れられるものは、コップです カップフィーディングとも言います。
紙コップでもできるので、災害時にも知っていると役立ちます!
「スプーン授乳とコップ授乳」という動画が分かりやすいと思いますので見てみてください。
あとは、私は、ミルク量が多い方にはシリンジやチューブを使っての授乳をお勧めしています。
チューブ授乳って大変じゃないのと思うかもしれませんが、慣れたらそうでもありません
そして母乳分泌が減って、吸わなくなっていることもあるので、その場合は搾乳もして分泌UPを目指していきます。
搾乳もコツがあるので、そのコツもお伝えしています
↑これは私がおススメしているチューブ授乳の様子です。
↑こんな風に乳頭にチューブをつけて、シリンジ(注射器)の中に搾乳やミルクを入れて、おっぱいを飲ませながら、チューブからも補足ができます。
↑拡大するとこんな感じです。チューブの先端は乳頭より前に出ないようにすることが大切です。
↑この写真はマステでチューブを止めています(剝がれてきてますが。。。)
カップフィーディングのことについてわかりやすく書いてあるこちらのブログもお勧めです。「ちょっと理系な育児」
あとは意外と重要なのが、ミルクを先に作って見えるところに哺乳瓶を置いた状態で母乳をあげないことも大切です。
ミルクが見えるともうわかっているので、真剣におっぱいを飲まなくなるのです
無理やり介助されたことによる拒否で、授乳体勢を取ろうとしただけでのけ反っていやがったり、すぐに泣いて嫌がる場合は、一度直接授乳の練習をお休みすることもあります。
お互いストレスになることは休んで、一度リセットさせるのです
早いと1週間で拒否がなくなることもあります
ただ、休む場合はしっかり搾乳はしてもらいます
搾乳のコツもお伝えしています。
やみくもに疲労困憊するように搾乳はしなくてもいいのです。
赤ちゃんの面倒を見ながら搾乳って本当に大変ですから
「嫌」と拒否している赤ちゃんと戦わない
嫌だと主張しているのならそれを尊重してあげること
そうすると拒否感に変化が出てきます
ですから、このような状況で拒否が出ていると感じている方は、是非相談してくださいね。
次は「母乳分泌過多により、毎回溺れるように飲んでいたことによるおっぱい拒否」について書きますね。
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すべての事に感謝