こんばんは
『授乳タイムをリラックスタイムに』を合言葉にラクな育児を応援している助産師の佐藤千鶴です
札幌・札幌近郊で母乳育児・育児相談を出張訪問しています
今回は、哺乳拒否についてをシリーズで書こうと思います
哺乳拒否と一言で言ってもいろんな理由があります
そして哺乳拒否といっても、
「おっぱい」を吸うことを拒否する場合と
「ミルク」を拒否する場合と
「哺乳瓶」を拒否する場合とあります
まずは、おっぱいを上手く吸えないことが続いたことによる拒否について書きますね
「うまれたら赤ちゃんは自然におっぱいを上手に吸うもんだと思っていました」
それと同じように
「生まれたら自然におっぱいって出てくるもんだと思っていました」
と言うことがよく聞かれます。
母乳分泌が増えてくる仕組みについては、ここでは割愛しますね。
もちろん、スムーズに赤ちゃんがおっぱいを吸い、スムーズに分泌が増えてくる場合もあります。
でも、多くの場合は割と努力が必要です。
そしてきちんと指導されていなければ、乳頭痛に苦しんだり、授乳姿勢が辛すぎて身体が辛いなどの苦痛も伴います
「おっぱいが上手に吸えない」と相談に来た方からよく聞く話ですが、
母子同室が始まり、授乳がスタートしたけど、汗だくになって抱っこしてもうまく吸いつかない
吸わせようとするとギャン泣きでひどい
抱っこも慣れないので肩や背中が痛い。そもそも授乳の姿勢が辛い
助産師さんたちが入れ替わり立ち代わり来て、赤ちゃんの首をおさえて授乳しようとして頑張るが余計に赤ちゃんは泣く
寝てばっかりいる赤ちゃんで、起こされてもなかなか起きない。やっとくわえたと思ってもすぐにまた寝てしまう
哺乳瓶だと怒らず吸うのに、おっぱいをあげようとしたらものすごく怒る
最初はそれなりに吸っていたが、数日たっておっぱいがガチガチに岩のようになり、吸いづらくなってしまってますます怒る
吸うのが下手な子と言われ、「まずはミルクで大きくしましょう」と言われたけど、大きくなってきても吸えない
赤ちゃんがおっぱいを吸ってもバタバタして落ち着かない。そのうち自分からはずしてしまい、泣くのを繰り返している
むせるようにおっぱいが出て、苦しくてはずして泣く
まずは、これらをチェックしてみてください。
授乳の時にママは前かがみになっていませんかよりかかっていますか
大体の方は、授乳の時にソファーや椅子に寄りかかっていません。それだと肩や背中がどんどん辛くなります
寄りかかってからおっぱいを出して赤ちゃんの高さを調節しましょう
泣いてからおむつかえて、おっぱいあげるときにはギャン泣きになっていませんか
新生児から2か月弱くらいまでは、少し早めのサインで授乳するのがコツと言われています。泣くのは遅めのサインです
例えば、寝ていてももぞもぞ動き出したり、口の周りに何かが触れるとおっぱいを探すような動きをしたり、目を開けたり閉じたりするなどあれば、おむつ変えて授乳しましょう。その方がギャン泣きされませんよ。(夜中は難しいかもしれませんので日中だけでも)
赤ちゃんの顔とカラダは同じ方向を向いていますか
よくあるのが、授乳クッションに赤ちゃんを上向きに乗せて、そのまま顔だけおっぱいの方を向かせるようにしている方がいます。そうすると、身体は天井を向き顔は横向きになります。それは私たちがご飯を食べると想像すると、身体はテーブルを向いているが、顔は完全にいつも横向きでずっと食べる感じです。想像したらそれでずっと食べるのは辛いですね。
だから、上の写真のように身体と顔は同じ向きになっていることがどの授乳姿勢でも大事です
3時間毎ではなく、赤ちゃんが欲しがった時にあげていますか
この場合2パターンが考えられます。
1つ目は、全然起きない赤ちゃんです37週くらいで帝王切開や無痛分娩で生まれた赤ちゃんに多いのですが、まだまだお腹の中にいると勘違いしてなかなか目覚めないことも多いです。そんなときは無理して起こしてもなかなか飲まない。入院中は、仕方なく起こして飲ませたり、とりあえずミルクで大きくしましょうと言われる。この場合、搾乳しているかどうかでその後の母乳育児を左右します。
2つ目は、3時間以内で何回も泣いてほしがるけど、3時間空けた方がいいのかと思って無理にあやしたり、ミルクをどんどん追加して母乳回数が減ったりするパターンです。
おっぱいを飲めない・吸いつけない・寝てしまう子の場合は、搾乳をしっかりしておくことが何より大切です。
新生児の内は、3時間以内で頻繁に泣くことがほとんど。間隔を気にせず飲ませることで母乳分泌がUPします
ミルクは飲ませてもいいですが、「母乳→ミルク補足」これを毎回セットでやるのはお勧めできません
おっぱいを吸わせるときに、赤ちゃんの口に乳頭を入れ込むようにしていませんか
赤ちゃんの舌の上に乳頭が乗るように口に入れても、うまく吸えません。うまく吸えないとおっぱいがスムーズに分泌されてこないので、うまく飲めません。そうすると「怒って教えてくれる」赤ちゃんがいます
そもそも吸わせるときに、赤ちゃんの上唇のあたりや鼻のすぐ下に乳頭があるようにして、そこから赤ちゃんを乳房の方に引き寄せて吸わせるのです。
↑この写真のように、上唇の裏側に乳頭が入っているのが正しい吸い方をしている時です。
舌の上に乗せるように乳頭を入れ込むとうまく吸えないので、出てこない。
これを繰り返していると、うまく吸えないことが多いし、授乳姿勢も辛いと、おっぱいを吸うこと自体を拒否してしまうことがあるのです。
このうまく吸えないことが原因の場合は、スムーズに辛くなく吸えるとこちらが一生懸命吸わせようとしなくても、勝手に吸ってくれることもあります
ですから、入院中うまく吸えなかった場合は、早めに相談してくださいね。
次は、哺乳瓶なれしてしまい、おっぱいを拒否する場合と無理やり直接授乳を介助されたことによる拒否について書きますね。
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