エアカナダ バンクーバー行きで
私たち夫婦はカナダへと旅立つことになった。
車でちょこっと出かけるのと違って
飛行機での旅行は何かと制約があって面倒。
一人辺り、２個の荷物を預けられる。
１個の荷物の重さは２３ｋｇまで。
機内持ち込みは、１個。
今回特に気をつけたことは
液体を機内に持ち込まないこと。
手荷物検査で見つかったら、没収されてしまう。
夫からも、何度も注意された。
夫は海外旅行は慣れているので
私が足手まといにならないよう
荷物は、できるだけコンパクトに
パスポートやチケットの出し入れを
スムーズに行えるよう
何度もシュミレーションして
万全を期した。
化粧水は持たないように、オールインワンのクリームを
小さな容器に詰め替えた。
それでも念には念を入れ
コンパクトと口紅以外は
全てスーツケースに入れた。
その努力の甲斐あって
手荷物検査は難なくパス
。さあ、このまま搭乗口へ・・・・
行ける筈だった・・・・・。
いえ、少なくとも私は行けた。
ところが、先に検査を受けた夫が
２人の係員と何やらもめているではありませんか！
兄から頼まれた白菜やキュウちゃん漬け、ラッキョウなど
いくつかの漬物と日本酒の紙パック３個を取り上げられ
液体が入っているから没収だと。
酒は仕方がないが
漬物は１個１００ccまでは、いいんじゃないの？
・・・そうそう、さっきアナウンスでもそう言ってた・・・
これ一袋に１００ccも入ってないだろう？
夫は盛んに抗議を繰り返す。
しかし、若い係員は口ごもりながら
夫を連れてどこかに行ってしまった。
ありゃりゃ～・・・・・・・
一人残されて待つこと４０分。
やっと戻って来た夫の手には
奈良漬１個だけ
。やっぱり全て没収だった
２３０００円出せばもう一つの荷物として
扱ってもらえるけど
３０００円の漬物に２３０００円はなあ
奈良漬だけは、水なんか入ってないだろう
って怒って取り返したからな
昨日スーツケースに詰めてから重さを量ったら
２２キロあって、引っかかったらやばいからと
バッグに入れ直したんだと。
嵩張らず重いものを取り出すことだけ考えたので
うっかりしてしまったと、悔しがることしきり。
・・・私には散々気をつけろと言っておいて・・・
と思ったけれど、口には出さぬ心の広さ。
４０分待たされて愚痴一つ言わぬ優しさ。
これから未知の国で待っている
たくさんの感動に出会える期待感が
鬼妻を天使のような心に変えてしまうなんて
空港は色んなドラマがあるところ。
ここだけで、ブログネタ満載だけど
ここで道草してたらカナダに行けません。
ささ、早く飛行機に乗りましょう。
私と釣り合いが取れる服装にしたんだとか
窓側の席だった。
ラッキー
一度見たかった飛行機からの夜明け。
この瞬間を見るために
眠らずに頑張ったのよ～。
わずか１０分間の天体パノラマショー。
これを見られただけで
旅行の目的の半分を果たせた気分
。
雲海に映る機体の影もすてき。
カナダの山々が見えてきました。
さあ、まもなくバンクーバー空港に着陸です。
・・・・・・・・・・・つづく。