「翻弄」ゆらぎ324『スウィートバジル No.2』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。






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Sweet basil スィートバジル No.2

。。。。。。。。。。







It is continution

続きをどうぞ・・・






ソギは、憧れている上級生を見る時、いつ
も唇をうっすらと開いていた。


眸は濡れているのに、唇はすっかり渇いて
しまっているという感じで。



あれじゃあ、きっと喉の奥までからからに
なって痛むだろうと、ユリエは余計な心配
をしていた。


他の友達に名前を呼ばれて我に返るまで、
ソギは、ずっとそうしている。


なにもかも忘れてしまったかのように、憧
れている上級生だけを見ているのだ。



素晴らしい素敵な絵を見た時のように。
あるいは美しい音楽を聴いた時のように。


感覚の一番敏感な部分をぎゅっと掴まれ
て、立ち尽くしている。



憧れの上級生は、ソギにとって、そういう
存在だった。


人が人に対して、そんな風に感じることが
あるなんて、ユリエには信じられない。


けれど…


ソギの眸に張られた涙は、彼のまぶたを甘
く押し広げていた。




「ソギ、自分の気持ちを伝えてみたら?」


ソギは、とんでもないというように首を横
に振った。



「まだ話をしたことも無いのに…」





「関係ないでしょ。だって、話をする前に
好きになっちゃったんでしょう。よくある
ことよ」



「どうして、こういう気持ちが生まれちゃ
ったのかなぁ?まだ何も知らない人なの
に、その人に対して、どうして、こんな気
持ちが生まれちゃうんだろう」


「知らないからこそ、なんじゃないの?」


「ユリエもそう?」


ユリエは少し考えていた後、頷いた。



「ぼく、何故、あの人を選んだのか解らな
いんだ。気がついたら、ぼくの視線は、あ
の人のところで止ってたんだ」



頬を染めて興奮気味に話すソギを、ユリエ
は優しい目で見ていた。



「視線が止った時には、もう、心も痛いの
よね」


彼女はそう言い、ソギはそんな彼女を不思
議そうに見た。



ソギは思う。


ぼくの胸は、確かに息苦しかったけど、痛
みなどは少しも感じてはいない、と。


それは、むしろ、酸っぱいという感覚に似
ている。


憧れの上級生、彼のことを思うたびに、ぼ
くの心は酸っぱい果実を思い浮かべた時の
ようにキュンとくぼむのだ。



ユリエが男の人とするように…

ぼくが彼と同じベッドで眠ることを想像す
ると、ぼくはたまらない気持ちになる。



誰に見られているわけでもないのに…


そう言う事を考えている自分の心が、とて
も恥ずかしいと感じる。


そして


とても恥ずかしいのに、今、彼に対する気
持ちの延長上には、そうすることを望む気
持ちがあるのが解る。


いったい、話をしていない上級生の彼と、
そんなことになるなんて、有り得るのだろ
うか。



「あせることないわ。全然。その内、誰で
も経験することなんだし。なにも、早くか
ら憧れの人のことで心を悩ませることなん
てないのよ」


ユリエは、一息にそう話して、大人のよう
な横顔を見せている。




飾りのないシーツの上で、彼女は、熱い気
持ちで寝返りをうつのかもしれない。

そう思いついて、ソギは顔を赤くした。



そんな彼女の長い髪をゆったりと梳かす男
の人の五本の指が、きっと、側に置かれて
いるはずだ。



ソギは、音楽全般について詳しくはないけ
れど、そんな時、きっと、シャンソンが流
れているような気がした。





to be continued




今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
いつもいいね!やコメントをありがとうございます。



グンちゃん静かですね。

明日は日曜日♪

お顔見せてくれるかな💛^^


みなさま♡

佳い週末を過ごしてねぇ~~~♬(*'▽')♬♬



あんにょ~~ん♡♬