「翻弄」ゆらぎ325『スウィートバジル No.3』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。





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Sweet basil スィートバジル No.3

。。。。。。。。。。







It is continution


続きをどうぞ・・・





ソギは、遠くを見るような目つきをした。


「彼だけが目に入ったってわけ?」


ユリエの問いにソギは笑う。



「ぼくは、その時、記憶喪失だった。なに
も思い出せなかったし、なにも考えられな
かった…」


そう彼は続けて、遠くに視線を泳がせた。


ユリエは憧れている。
好きな男の子だけが視界に入るその瞬間。


その切り取られた時間の中で恋焦がれてい
るものだけに訪れる贅沢な時間に。


「その時、日射しが眩しくて、彼のことも
見えなかったんだ。それなのに、彼は、静
かな眼でぼくを見ていたみたいで…太陽は
彼の肩のあたりにあったから、眸をよく動
かせることができたんだね。

・・・・
その内、彼の顔がはっきり見えるようにな
ったから、日射しに目が慣れてきたのかな
と思ったけど、時間が経って太陽が動いた
んだ。体は熱くなっているのに、眸だけが
涼しくなった。

・・・・
ぼくは気持ち良くて、ちょっと笑ったん
だ。そしたら、彼も微笑んでた。ぼくは急
に恥ずかしくなって、目を逸らしてしまっ
た…」



ユリエは、ソギの視線をいじらしいと思い
ながら、彼に打ち明けてしまえばいいのに
というようなもどかしさを感じていた。


どうして

ソギは

言葉を使わず目を使うのだろう。



ユリエは、ソギの焦がれている彼の視線に
ソギを触れさせないように意識して、体の
向きを変えていた。


そして

ユリエは、小さなため息を吐く。


ソギは、心の中で発酵し始めた甘い匂い
を、すっかり持て余して困り果てていた。




to be continued




今日もお付き合いいただいてありがとうございました。
いつもいいね!やコメントをありがとうございます。



みなさま♡


佳い一週間を過ごしてねぇ~~♬(*'▽')♬♬



あんにょ~ん💛