「翻弄」ゆらぎ140『ムギョル』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。



。。。。。。。。。。

Byond the time

『時を超えて』ムギョル 其の10

。。。。。。。。。。


It is continution

続きをどうぞ・・・





うッ!・・・


胸が苦しい・・・

どうしたんだろう・・・
呼吸が・・・で・・・き・・・ない・・・

体が、震える。




ムギョルの体がヒクッと跳ねて、ベッドからずり落ちそう
になった。慌てて手を伸ばし、ムギョルを両腕で抱き取る。



「大丈夫!・・・大丈夫だから・・・発作は直ぐに治まる・・・」

そう、声を掛けながら抱いていた。


もっと早く気づくべきだったのだ・・・
俺は、医者なのに・・・


MRI検査で脳に小さな影を見つけていたチョインは、すべて
包み隠さず、本当のことを話した。

ムギョルが、かなりショックを受けたことは間違いない。
が、その影が脳腫瘍なのかどうか、まだ、はっきりしない。

その話の所為なのか、腫瘍の所為なのか解らないが、ムギョル
は過呼吸に陥っていた。


チョインは自責の念に駆られながら、時折、苦しそうに息をして
いる、腕の中のムギョルを、見つめていた。





「・・・イヤ」

ムギョルが小さく叫ぶ。


「いや・・・イヤ、イヤ」

ムギョルは首を横に振り、何度もチョインの胸に顔を擦り付
ける。



「お願い・・・やめてよ、こんな・・・こんなの・・・嫌だよ」

時折見える、ムギョルの眸が潤んでいる。


「ムギョル・・・」


言葉が続かない。


ムギョル・・・


チョインは、ムギョルの背中を優しく撫でているうちに、奇妙
な感覚に陥った。何か、心の奥底に大事にしまってあった
のに、忘れていたことを気付かされたような・・・




それにしても、ムギョル・・・
なんて軽いんだ・・・


少し震えが治まってきたムギョルを、ベッドに寝かそうと持
ち上げたチョインは、その軽さに驚いた。


食事は、ちゃんと摂っているのだろうか・・・
余計な心配が頭をよぎる。


ベッドに入ったムギョルは、眉間に皺を寄せて、まだ、荒い
呼吸をしていたが、はだけた胸に気付くと、慌ててシーツを
胸元まで引っ張り上げた。


どうして、胸を隠す?・・・



「・・・帰りたい」


ポツンと呟いたムギョル。頬が、奇妙な形に歪む。
やがて、ムギョルの目尻からツーと涙が零れ落ちた。

その涙も宝石のようにキラキラと輝いて、やがては一筋の、
綺麗な線を引いて、頬を流れていく。


「・・・ムギョルさん、私が、あなたを助けます」


思わず口を吐いて出た言葉に、自分で驚いた。

急に息苦しさを感じて、思わず首元の結び目に指を入れて、
ネクタイを緩める。



「・・・ぇっ!」

シーツから半分、顔を覗かせたムギョル。
息が乱れそうになるのを、必死でこらえているのが解る。




チョインは、交通事故で脳死状態の母の子宮から7ケ月で生ま
れた。そうして、両親と一緒に経営していた、この病院の院長
の養子になった。ムギョルと同じ、天涯孤独の身の上だ。


だからだろうか・・・
他人とは思えない、何か惹かれるものを感じるのだ。


ソジュンが住んでいた家とムギョルが捨てられていた路地は近い。
これも何かの偶然なのか、必然か、俺の赤ひげ診療所も上水洞
に在る。

ソウル特別区の麻浦区上水洞だ。たまたま弘大のBARに立ち
寄った際に、具合を悪くした老人を助けたことがきっかけで、そ
の診療所を継いだ。

弘大の南に在った小さな診療所は、チョインの人柄が評判になり、
大勢の患者が訪れる赤ひげ病院になった。


俺がムギョルを手術する、と決意したが、院長の思惑が気になる。



「ビョンゴンさんに電話して!・・・ジョンインとメリにも・・・きっと・・・
ぼくを心配してる・・・」


弱々しいムギョルの声・・・
チョインは、ひとまず、赤ひげ診療所にムギョルを移すことに決めた。


怠そうにしてるムギョルの着替えを手伝う。

パジャマを開けて肩から滑らすと、真っ白な肌が剥き出しに
なる。胸を覆うように隠す腕をゆっくり外して、パジャマを
脱がせる。肌理の整った滑らかな肌・・・


職業柄、裸なんて見慣れているのに、何故か気恥ずかしい
気持ちになるのはなぜだろう。視線を逸らそうとしてるのに、
眼が離れない。


いきなり、上半身裸のムギョルが俺の胸に倒れ込んできた。


「・・・こわい・・・こわい・・・」


幼い子供のようなムギョル。


抱き付いてるムギョルにTシャツを頭から被せて、腕を通し
てやる。良い子だ、と耳元で囁くと、ムギョルが顔を上げた。



「・・・これは、夢?」


ハッと息を呑み、訴えかけるような、頼り無げな眸で俺を見
て、でも、すぐに、視線を記憶の底に沈めるように、ゆっく
りと下げていくムギョル。


夢なら・・・良いのに・・・


だらりと下げた両腕が、小さな呟きが、あまりにも無防備に
見えるムギョルを、放っておけなくなる。


不意に記憶が蘇った。


あの弘大のBARで、肩まで伸びた栗色の髪をうるさそうに
払いのけながら、煙草を銜えていたムギョル。周りの人々を
虜にしていたムギョルは、自分の魅力に無頓着だった。

一つ隣に座った俺に、大きな瞳を当てて、悪戯っぽく笑い掛
けてきたムギョル。そうして、細い顎を引き、軽い会釈をして
きた。口角の上がったムギョルの肉厚の唇に白い前歯・・・


あの頃、ムギョルは、とても生きていた。
そんなムギョルが死ぬなんて、とても考えられない。


愛しさが込み上げてきて、涙ぐみそうになる。


俺は・・・


俺は、どうかしてしまったのだろうか・・・


気づけば、ムギョルを抱きしめていた。





。。。。。。。。。。





軽い眩暈も、左足の怠さも、腫瘍と関係が有るのかな、と考
えたら怖くなった。チョイン医師が立ち上がった時、ふわりと、
彼の匂いが鼻先をかすめる。目覚めた時は無機質な消毒
液の匂いが漂っていたが、チョイン医師が椅子に座った時
に、この匂いを嗅いだ。


別に、汗臭いわけじゃない。コロンの匂いでもない。
強いて言うなら、肌だろうか。優しい、柔かい匂いだ。

ぬくもりに近い何か・・・

安堵に近い何か・・・



チョイン医師の声は温かくて、その声は、空気を暖める。
不安でいっぱいのぼくは、チョイン医師の厚い胸に抱き付いた。


ふわりと彼の匂いが鼻先をくすぐる。
いつまでもこうしていたい。甘えていたいと思う。


彼の体は、どこもかしこも大きくて、そのすき間を埋める為
に、ぼくは自分の体をスポンジみたいに、ギュッとよじるし
かなかった。

そのスポンジはだんだんと濡らされて、絞り上げられた時に
は、ぼくのあらゆるところが濡れていた。そう気づいた時には、
もう彼はぼくにすっぽりと収まっていた。


ぁ、ァ~!・・・


これって・・・


夢なの?・・・



お願い・・・


夢なら・・・覚めないで



ぼくは・・・

ゆらり、ゆらりと揺らされて・・・


眸を閉じた。











to be continued



今日もお付き合いいただいてありがとうございました。
いつもいいね!やペタ、コメントをありがとうございます。



大阪さか!初日♡行ってきました。

ソギの、男ならピンク!のインスタを見た途端、変な緊張感と
高揚感で、落ち着かなくなりました。

開園時間が近づいてくると、ドキドキして、ちょっと気持ちも
悪くなって・・・(笑)

3階なんだから落ち着け!と、何度も自分に言い聞かせて席に
着きました。


1階を眺めたり、2階を覗き込んだりと、キョロキョロしてい
たら、サーモンピンクに白いストライプのシャツを羽織ったソギ
が登場♡


ハーフジャケットのように、後ろで切り返されているシャツは
大きめで、指先まで隠れます。

いわゆる、萌え袖ってやつです(〃▽〃)
腕を下げて、ぶらぶらすると、ほんと、可愛いぃぃぃぃぃぃ♡


ソギは、ピンクが似合うナムジャです♡


胸元はV字に大きく開いていて、真っ白な肌が色っぽい。

前髪は耳に掛けていないので、長い髪が唇に掛かり、その度に、
指を口元に持って行き、優雅な仕草で払うのですが、首を傾げ
て、その、はらう方向に動く眸が何とも言えず、妖艶で可愛い。


あぁー!・・・ムギョルだ!!!・・・


革ジャンで登場したソギはムギョルそのもの・・・
わぁーわぁー!ギャーギャー!叫んでいました(笑)


ソギの伸びやかな声とアレンジがマッチした楽曲は聞きごたえ
十分で、DVDが楽しみです。


練習の成果ですよね♡




大阪さか!で会ってくださったお友達♡

とても楽しくて、幸せな時間をありがとう!!!…♡


最後の最後まで、楽しかった♡(●´ω`●)






あんにょ~ん♡